第84話 何時の時代も上司には苦労させられる その2
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体どうやって取り付けたのか、それを小一時間問いただしたくなる代物だった。
小型の高出力レーザー照射装置が其処には取り付けられていたのだ。
「うひゃっ!!」
「うひぃっ!!」
二人して情けない声を挙げながら照射されたレーザーを回避する。
だが、回避できたからと言って安心はできない。
何故なら、高出力レーザー照射装置は一つだけではないのだから。
侵入者迎撃用に取り付けられた無数のレーザー照射装置から夥しい数のレーザーが二人に向かい一切の容赦なく放たれていく。
「ななな、何じゃこりゃぁぁぁ!」
「これは魔力弾!? 嫌、魔力の類は感じられない。質量兵器か? にしても何でこんな武器が一般家屋に取り付けられてるんだ!?」
山崎もザフィーラも揃ってパニックになりながら必至に狭い軒下の中をのたうち回りながら器用に放たれる高出力レーザーをかいくぐっていた。
何度か掠めた箇所があったが、其処を見るとうっすらと焦げ付いているのか煙が少し立ち上っていた。
あんなのが直撃したらと思うとゾッとする。
「ななな、何で新八君の家にこんな厳重な警備が!? しかもこんな軒下何かにぃぃ!?」
「ととと、とにかく此処から逃げるのが先決だぞ! このままじゃ俺達揃って蜂の巣になるのを待つだけだ!」
「ザッフィーの案に賛成って事で、此処は戦略的撤退って事でぇぇ―――」
最早この後上司に殺されようと構う事はない。後に殺されるか、それとも今殺されるのか―――
どの道死ぬと言うのならば少し位は長生きしたい。それが良き者の本能なのだから。
例えどれ程社畜として生きていようとも、どれ程この身を盾にしてまで責め苦を受けたいドMであったとしても、やっぱり死にたくはないのだから。
「ちょっと、なんですか上の下り! 俺は社畜って酷くないっすかその表現!!」
「俺の方が酷いぞ! 何だそのドMってのは? 俺はただ盾の守護獣として仲間達や主を守る役目を担ってるだけであって別に敵の攻撃を受ける事で性的興奮を得るとかそう言う事は断じてないぞ!」
等と、誰に言っているのか分からない空しい叫びを木霊しながら、二人は急ぎ軒下からの脱出を急いだ。その間にも高出力のレーザーは止む事無く二人に襲い掛かってきているのだから。
現に山崎のお尻にも数発掠ったしザフィーラの尻尾もちょっぴり焦げてしまったみたいだし。
「急げぇ! 急いでこんなとことはおさらばだぁ!!」
「同感だぁ! こんなところで命を落として溜まるかぁ!」
二人それぞれ同じタイミングで軒下から飛び出し、そして地面に勢いよく手を突いた。
カチリッ! ピピピピピィィ―――
ふと、地面の下から嫌な音が響いてきた。
何処かで聞き慣れたような出来れば絶対聞き
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