異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜最終話
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
派”はバラッド侯側ではなく貴女達の世界で新たなるカイエン公爵に内定した私の父であるクロワール・ド・カイエンの姪にして私やキュアにとって従妹に当たる”もう一つのカイエン公爵家”の公女――――ミルディーヌ・ ユーゼリス・ド・カイエンを新たな”貴族派”の旗印にしているミルディーヌ側の”貴族派”です。」
「公女ミルディーヌ………僕達もカイエン公の姪が次期カイエン公爵に内定した話は耳にしていましたが、名前までは存じていませんでした。」
「ちなみにミュゼさんはその人の事を知らないんですか?確かミュゼさんはオルディス――――ラマール州の貴族ですよね?」
ユーディットの答えを聞いたクルトが興味ありげな様子で考え込んでいる中、アルティナは事情を知っていそうなミュゼに訊ねた。
「ふふっ、私もミルディーヌ様の事は名前と幼い頃に両親を失って祖父母の下で育てられているという程度の情報しか存じていませんから、性格や能力等はわかりませんわ。」
「………………」
「………………公女ミルディーヌか。公女個人の能力に関しては次期カイエン公爵として文句なし―――いや、前カイエン公よりも遥かに優秀な者である事はわかっている。何せあのレンが現時点でも相当優秀で成長すれば、自分と”同格”になれると言っていた程、公女に対して高い評価をしていたからな。」
アルティナの問いかけに苦笑しながら答えるミュゼの様子をユーディットが呆れた表情で見守っている中モニターに映るリウイは黙って真剣な表情でミュゼを見つめた後静かな表情で答えた。
「え………ど、どうしてレンちゃんがその人物の事をご存知なのですか?」
「………その公女自身が第U分校の”主計科”の生徒として所属しているからだ。」
「えええええええええええええええっ!?しゅ、”主計科”――――\組にそのミルディーヌって人が……!?」
「僕達の世界ではそのような人物は\組どころか第U分校に所属していませんが………これも、並行世界だからなのだろうか……?」
エリィの問いかけに答えたリウイの答えを聞いたユウナが驚いている中信じられない表情をしているクルトは考え込み
「お前達がわからなくても無理はない。そもそも公女ミルディーヌは名前もそうだが身分も偽って第U分校に入学したのだからな。」
「………ちなみにミルディーヌは第U分校入学前は帝都にある”聖アストライア女学院”に通っていました。ただ、内戦終結後、自分にとって叔父である私の父が貴族連合軍の”主宰”だった影響で、女学院にい辛い立場になった為女学院を退学して第U分校に入学したらしいのですが……」
「という事はわたし達の世界の\組にも公女ミルディーヌが所属している可能性が十分に考えられるという事ですか…………」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ