異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜最終話
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えええええええっ!?で、でもあたし達の世界のエリィ先輩にお姉さんはいませんよ!?」
エリィの答えを聞いたクルトやミュゼ、ユウナはそれぞれ驚きの反応を見せ
「ホントに”並行世界”だけあって、色々な事についての事情が全然違うようねぇ…………―――それで話を戻しますけど、今のこの子達の話を聞いてメンフィル帝国はエレボニア帝国に対してどういう対応を取るおつもりですか?」
ミシェルは苦笑した後表情を引き締めてモニターに映るリウイに問いかけた。
「どうもこうも、その”巨イナル黄昏”とやらを未然に防ぐ為に我等メンフィルも協力せざるを得ない事は答えなくてもわかる事だろうが。第U分校――エレボニアの士官学院に我が国の所属であるリィン達を派遣している上、”巨イナル黄昏”が発動すれば間違いなく元エレボニア帝国領だった我が国の領土も無関係でいられなくなるのだからな。」
「それでは………」
「―――――メンフィル帝国のご協力はとても心強いですが、”巨イナル黄昏”を未然に防いだ後やはりこちらの世界のリィン教官―――――貴国に所属している英雄の伴侶の一人となっている姫様――――アルフィン皇女殿下か、もしくは姫様が将来御産みになるリィン教官と姫様の御子が御持ちになられているエレボニアの帝位継承権を主張して、姫様か姫様の御子にユーゲント皇帝陛下の跡を継がせて、事実上エレボニアをメンフィル帝国の隷属国とするおつもりなのでしょうか?」
「ちょ、ちょっと、ミュゼ!?」
「もう少し、遠回しな訊ね方をすべきでは?」
「……………」
呆れた表情で答えたリウイの答えにクルトが明るい表情をしている中真剣な表情で問いかけたミュゼの問いかけにユウナが慌て、アルティナがジト目で指摘している中ユーディットは真剣な表情でミュゼを見つめていた。
「その可能性がある事は否定しない。実際、メンフィルはエレボニアの民達がアルフィン皇女――――いや、アルフィン夫人、もしくはアルフィン夫人が産んだ子供が次代のエレボニア皇帝に即位する事を受け入れる”下準備”としてアルフィン夫人もリィン達同様第U分校の宿舎の管理人として派遣しているのだからな。」
「な―――――ア、アルフィン皇女殿下が第U分校の宿舎の管理人を……!?」
「お、皇女様が第U分校の宿舎の管理人を務めるなんて、滅茶苦茶よ………」
「教官陣どころか、宿舎の管理人すらもカオスな事になっているとは、さすがは”あらゆる意味で”カオスな事になっているこのゼムリア大陸というべきでしょうか。」
新たなる驚愕の事実を知ったクルトは絶句した後信じられない表情で声を上げ、ユウナは疲れた表情で呟き、アルティナはジト目で呟いた。
「………という事はやはり、貴国は1年半前の”七日戦役”の結果―
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