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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 Another
第10話 「特訓と微々たる変化」
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ふたりで自分の名前を言いたいのではない。
お願い! みたいな目でこっちを見ているあたり、俺に下の名前で呼べと言いたいのだろう。
まあ俺の名前を下で呼び始めたからそろそろだとは思っていたよ。ただ俺としては、名前を呼ばなくても友達になれると言いたい。
「さっきから何が言いたい?」
「そろそろ私のことなのはって呼んでくれてもいいと思うの」
「……理由は?」
「それはほら、私とショウくん同じクラスだし。これから一緒にジュエルシードも集める仲間だもん」
「僕も出来たらユーノって呼んで欲しいな。スクライアは部族名だし」
お前らはどんだけ他人との距離感をグイグイ詰めたいんだ。
世の中には色んな人間が居るんだぞ。もう少し他人の距離の詰め方も考えてくれないものか。
そのへんのことを置いておくにしても、なのはの方には他にも問題があるんだよな。本人は自覚してないだろうけど、知らないことは罪とよく言ったものだ。
「はぁ……まあユーノは良いとして高町は善処するってことで」
「え、何でユーノくんは良くて私はダメなの!? 私のことも名前で呼んでよ!」
「あのな高町、俺は男子で君は女子なんだ」
「それはそうだけど……それが何か関係あるの?」
この鈍感小学生が。
何故アリサやすずかといった年齢以上に精神年齢が高い友人と一緒に居るのにお前はそうなんだ。ユーノは俺の言いたいことを分かってそうな顔をしているぞ。
「それが分からないから君はバニングス達にまだ早いだとか言われるんだ」
「そうなの? じゃあ教えてよ。教えてくれないと分からないし」
「却下」
「ありが……何で!?」
何でって……今言ったところで頭の上に疑問符が並ぶだけだから。それに
「俺は君が魔法の練習をしたいって言うから付き合ってるんだ。世間話するのが目的なら帰るぞ」
「それはそうだけど! でも……少しくらいお話ししてくれても。ショウくんの意地悪……」
「意地悪で結構。それよりさっさと始めるぞ。この前会った金髪の子……彼女は相当の腕だ。多少の努力でどうにかなる相手じゃない」
フェイトの存在を出すと、なのはの目の色が変わる。
常識的に考えれば最悪の出会い方をしたというのに。まあここでこういう目が出来るのが、高町なのはという存在なのかもしれない。それが理由で無理や無茶を繰り返しかねないのが問題ではあるのだが。
「ショウくん、私はどうすれば強くなれるかな」
「私達な」
「え?」
「君の持つレイジングハートはインテリジェントデバイス……簡単に言えば、所有者をサポートするAIを積んだデバイスだ。だから君とレイジングハート、ふたりで強くなるんだ」
「……うん!」
実に良い返事だ。レイジングハートの方も物としてではなく、なのは
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