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SAO−銀ノ月−
「つまり、閃光師匠」
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 ――結果として、プレミアの戦闘訓練は即座に終了した。他のメンバーの心配をよそに猪の攻撃を完全に見切ったプレミアは、正確なソードスキルを以て一撃で猪をポリゴン片に変えてみせた。それから数体同じように戦い、特に問題も教えることもないと閃光師匠から太鼓判をいただいた。

「全くもう、フィールドに出るまでにここまで鍛えてるなんて、ショウキくんったら意外と過保護なの?」

「…………」

 俺じゃない――という言葉を、ショウキはすんでのところで飲み込んだ。そんなことになったのは、フィールドに出る前に先生を担当したアルゴの手腕……というか、なんというか。厄介な攻撃を仕掛けてくるモンスター以外ならどうとでもなるレベルまでになるまで、ただただ街中でショウキが相手をしていただけだ。

 ひたすらプレミアから発せられる、日に日に鋭さを待つ攻撃を避け続け、避け続け、避け続けた日々は、当分には忘れることはないだろう。おかげでショウキも随分と、新しいアバターの回避が上手くなったように感じられ……モンスターを軽く倒した時にプレミアが発した、「ショウキより遅いから楽勝です」という言葉に、少なくない達成感を感じざるを得なかった。

 そうしてアルゴの猛特訓を受けたプレミアは、敵の攻撃を避けられる後方で待機しながら、隙をついた刺突で弱点を狙う――という戦闘スタイルが、アスナの指導もあって確立し、誰かと組むことが前提ではあるものの、充分に戦える力を持った。

「魚は美味しいと聞いたことがあります」

「あっ、生はダメです!」

 そんなこんなで戦闘訓練など投げ捨てて、さっさとピクニックに入ってアスナと二人で水遊びをするプレミアたちを見ていれば。捕まえた生魚をそのまま食べようとしているプレミアを、必死になってユイが止めようとしているところだった。まるで本当の姉妹のようなやり取りが、どこか微笑ましく感じられて。

「お腹が空いたならご飯にしようか?」

「ご飯……いい響きです」

「プレミア、ママのご飯はとっても美味しいんですよ」

「ほら、タオル」

 ショウキが川から上がってきた二人にタオルを渡している間にも、素早くアスナはピクニック昼食スタイルを整える。まるで自分のことのように自慢するユイが言うだけのことはあり、バスケットの中からは見るからに美味そうなサンドイッチが並んでいて。思わずショウキも、プレミアと一緒に歓声があがる。

「キリトに悪いな」

「最近、パパったらアインクラッドの攻略にかかりっきりだから、いい気味です!」

「……キリト?」

「今度、プレミアちゃんにも紹介するね。でも今は、どうぞ」

「いただきます」

 どうやらここにいない父は最近、少し娘を怒らせているらしいが、あいにくとショウキには
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