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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica13-A橙石楠花騎士隊〜Orange Rhododendron〜
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をぶつけた。
「痛い・・・です」
「おいおい、大丈夫か? いや、まずは謝らないといけないよな。すまん、からかってしまって」
赤くなっている額を擦っているアンジェと向き合ってから謝ると、「い、いえ! これは私個人の問題なので! ごめんなさい!」と逆に謝られた。そんな彼女と再び8thアベニューの警邏に戻る。
「いやしかし、男と2人で出掛けたことが無いというのも珍しいんじゃないか? 君も以前は隊を率いていただろう?」
「・・・常に側に居てくれる副官は同性でしたので。学生の頃も、トリシュやクラリスといった同性の友人ばかりと一緒で・・・。恥ずかしい話なのですが、初恋すらもしたことがありません。ですからイリスやトリシュのことが本当は羨ましかったりします」
10本の指先の腹をくっ付けた両手を口元に持ってきたアンジェが照れ笑いを浮かべる。アンジェのお嬢様然とした容姿であれば引く手数多だろうに。まぁそんな照れてばかりな彼女と7thアベニュー、それに休憩を挟んで8thの警邏を終え、最後に「9thアベニューの警邏だな」と、7thと違って子供連れの家族が多い大通りの入り口へとやって来た。
「はい。では参りましょう」
(アンジェも俺との2人きりに慣れてくれたおかげで、スムーズに見舞われて助かったよ)
大賑わいの大通りに入り、平和そのものの空間を歩いている中、それは突然起きた。
――スナイプレールガンVersion 2.0――
とある20階建てほどの複合ビルの上層階から爆発が起き、地上に居た人たちが一斉に「きゃああああ!」と悲鳴が上げ、蜘蛛の子を散らすように建物の周囲から逃げ出す。あれだけ平和な光景が一瞬に阿鼻叫喚の巷と化した。
「アンジェ!」
――
暴力防ぎし
(
コード
)
、
汝の鉄壁
(
ピュルキエル
)
――
「はい! こちら9thアベニュー担当のアンジェリエ! 商業施設にて爆発事件が発生! 至急応援をよろしくお願いします!」
アンジェにシャル達への連絡を行ってもらい、俺は崩落してくる瓦礫や窓ガラスの破片の対処に入る。街路に降って来る大小さまざまな危険物を対物シールドであるピュルキエルで防ぎつつ、「皆さん! 落ち着いて避難をしてください!」と、拡声魔法を使って誘導を行う。
「おい、あれ! 軍神ルシリオンじゃね!?」」
「ねえ、あの人、セインテスト調査官じゃない!?」
俺も有名人になってしまっているから、ところどころから俺の名前が挙がってくる。だがそのおかげで、散り散りに逃げ惑っていた人たちが協調して避難し始めてくれた。こういう時には局の有名人という肩書きは助かるな。
「ルシルさん、先に参ります!」
「ああ! 俺もすぐ行く!」
シールドの下から人が居なくなったことを確認
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