暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica13-A橙石楠花騎士隊〜Orange Rhododendron〜
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ン†††
俺たちの隊のシンボルである
石楠花
(
マーク
)
が描かれた輸送車でやって来たのは、本日の警邏担当となるエリアC。ここからは2人1組でエリアCの巡回となるわけで、ジャンケンで組み分けを行った。
「くぅ〜! ルシルとペアになりたっかのに〜・・・!」
右手をチョキにしたまま項垂れているのはシャルで、彼女のペアになったセレスが「私がペアで悪ぅございました」と不貞腐れている。さらにアイリやトリシュも俺たちに背を向けて「はぁ・・・」と溜息を吐いている。
「あの〜、私、変わりましょうか・・・?」
俺とペアになったアンジェがそう提案すると、シャル達3人が「いいの!?」と詰め寄ったんだが、ルミナが「私情持ち込み厳禁! ほら、出るよ!」と手を打ち、自分のペアであるトリシュの左手首を掴んだ。
「それじゃ私とトリシュは、4th〜6thアベニューの警邏に入るよ」
「行って参ります〜・・・」
そうしてルミナとトリシュは、ここに来るまでの車内で決めた担当する大通りへ歩き出した。2人に続いて、シャルとセレス、アイリとクラリス、俺とアンジェもそれぞれの担当となる大通りへと向かった。
「休日で繁華街ということもあって、かなり人が多いな」
「は、はい、ですね・・・」
俺の隣を歩くアンジェはどこかそわそわと落ち着きがなく、注意力散漫というかよく通行人や店の看板などにぶつかりそうになっている。俺が怪訝そうな表情を浮かべていることに気付いたのか、彼女は「ごめんなさい。その、緊張していまして・・・」とチラチラと俺を見る。鈍い男ならひたすら?マークを浮かべるんだろうが・・・。
「そういえば、俺と2人きりになるのは初めてだったか。こうして一緒に活動する事になってからまだ2週間とはいえ、これまであまり関わりが無かったから・・・」
「あぁ、いえ、そういう事ではなく、場所といいますか、私の未経験ゆえといいますか・・・」
「?・・・あ、ああ、そういう・・・」
俺とアンジェが担当する大通りは7thから9thの3つで、7thアベニューは通称カップルストリートと呼ばれるほど、目に見えて恋人の数が多い。そんなところに俺とアンジェが2人で歩いている。周囲には腕を組んだり手を繋いでいるカップルがいるわけで。
「なるほど。照れているのか・・・」
「ぅひ!? あ、あああ! これは仕方がない事なのです! ただでさえ男性と2人きりで、しかも恋人が多いところに・・・! もう! 今はわたしの顔を見ないでください!」
耳まで真っ赤にして俯き、両手で顔を覆い隠すアンジェ。可愛いな、と微笑ましく彼女を眺めた後に視界を前方に移したところで、「あ、前!」と警告したがすでに手遅れ。彼女はそのまま標識のポールへと突っ込み、「きゃん!?」と頭
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