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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica13-A橙石楠花騎士隊〜Orange Rhododendron〜
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の一角であるカローラ家で、父親のカローラ卿はミュンスター・コンツェルンの総帥で、最も管理局に出資している。んで、教会騎士団も、敬虔な信徒の方からのお布施などで運営されてる。今回の独立騒動で、局への出資を減らして教会への出資を増やした。それで局の財政はちょっとばかり悪くなっちゃって、そっち関連の部署の人たちは大慌てらしい。それもあって長年局に勤めてる人からの風当たりは厳しい。
「この前の任務だと、ハイエナ呼ばわりだった」
ドーナツを頬張りながらの発言っていう、緊張感の欠片も感じさせないのはクラリス。それは数日前、2つの陸士隊が担当するエリアを跨いでわたし達は魔導犯罪者を捕らえた。その際にその2つの隊の老齢な捜査官から、ハイエナめ、って罵られた。
「これが嫌だったんだよ。管轄区っていう縛りが無くなった分、なおも縛られる陸士隊との確執や禍根が生まれるのは当然。いくら局が信用に足らなくなってきたとはいえ、こんな喧嘩を売るような真似、本当に信じられない」
母様と団長、さらに言えばSt.オルフェンを治めるフライハイト家と六家で構成される評議会に悪態を吐くのはルミナ。特騎隊に誘った際、パラディンの称号や銀薔薇騎士隊所属っていう肩書きは邪魔だから、ってなんの未練も無しに捨てたトンデモない子。
「・・・未だに信じられない。マリアンネ聖下がこのような判断をしたとは・・・」
テーブルの上に両肘を置き、組んだ両手に額を乗せて項垂れるのはトリシュ。わたしだって信じられないよ、未だに。最初は、母様は何者かに操られていたり、誰かの変身魔法だったり、そう疑って再会した。でも、そのどれでもなかった。とても付き合いの長い父様や、そういう細工を見破るのが得意なルシルからしても、母様は本物だっていう結果が出るのみだ。
「本当にこの一件には裏があるのでしょうか・・・?」
不安そうに漏らすのはアンジェ。わたしとルシルはずっとそう考えてたし、今も考えてる。母様は本物だ。でも母様が騎士団の独立を推進するなんて絶対にありえない。団長が推進派の筆頭だって話は父様から聞いている。
(だからわたし達は団長を疑ってる。信じたいけど、反対派だったらしい母様の意見をコロリと変えさせることが出来るなんて、やっぱり何かしらの術を使ってるって考えざるを得ない)
わたしイリス、ルシリオン、トリシュタン、クラリス、アンジェリエ、アルテルミナス、セレス、あと「それを調べるのがアイリ達だよ」って、ルシルの肩に座ってる小さなアイリ、この8人の騎士が、銀薔薇騎士隊と共に騎士団の双頭となるべく新設された橙石楠花騎士隊のメンバーだ。
「局は局でリンディ統括官やクロノといった昔なじみが調べてくれている。たった数時間の話し合いで、なぜ局が教会騎士団の独立を許すという結果に至ったの
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