第3話 初めての仲間と異界の魔女
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話だ。余とまぐわうまでもない。少しばかりユーリの精を採取しただけの事だ。あ奴が寝ている隙にな」
「……………」
説明を聞いて一瞬時間が止まった気がしたが、気のせいだった。
「くくく。以前カオスマスターは言っていた。セックスするのに相手の同意などいらぬと」
「それは一般的にはレイプと言うだろう」
「ふはははは。余と同じ回答をするのだな。マスターオブネメシスよ。―――――……まるで、その場にいたかの様だ」
ミラクルの視線が鋭くなるが、暖簾に腕押し。ゾロは全く動じなかった。
その反応も楽しむ様にミラクルは続けた。
「余が子を成すのは魔法で判っておったのでな。カオスマスターとマスターオブネメシス。いや、今は初代マスターオブネメシスと言っておこう。その2人の遺伝子をそのまま余の子へと受け継がせる為に、魔法で2人の精を結合させた。その結果が余の愛娘、ミックスだ」
「…………何だか、客観的に訊いて、凄く気持ち悪い。それを魔王ランスが訊いたら即倒するかもしれんな」
「くくく。それも面白いかもしれぬ。だが、2人が1つとなるのであれば、これ以上無いだろう? 流石の余も子を実験道具の様に扱う事には心苦しかった。……が、今の、その後に来る世界を考えてみれば これくらいしなくては、余の物にならぬのでな。常識とやらは見ぬ事にした」
「成る程……。ミラクルの中に常識と言う単語がある事、そこに私は驚いたよ」
「ふ―――はーーはっはっはっはっは! 相も変わらず、無礼な男よ。主に対してその問答。そこがまた良し。流石余の片腕だ」
楽しい楽しい会合だ。
ゾロは、クルック―に続く、懐かしい顔を少しでも見れて満足したので。
「では、私はそろそろ行く。……ミラクルにもあると思うが、私もしなければならない事があるのでな」
「む……? 余はまだまだ貴様とは話足りぬ。以前の様に簡単に逃がすと思うか? ブラックアームΩ」
ミラクルは、暗黒の触手を無数に張り巡らせた。
その暗黒は数100の数の手となり、ゾロを覆う様に構えた。
「以前は、異界に放り込んだ時点で捕らえた……と油断していたが、今度はそうはいかぬ。全力で足止めしてくれよう」
「………」
「はっはっはっは。では、余の楽しいお茶会に招待しようではないか。招待客は多い方が良い。マスターオブネメシスの他には、奴らを招待しようか」
ミラクルは勝ち誇った様に、異界ゲートを開きつつ、暗黒の手を取り囲む様に操作した。
………が。
「悪い。まだ、時期ではないのでな」
ゾロは、この異界の地に手を付ける。するとその中心に光が生まれ、軈てゾロ自身を包み込んだ。
「ぬ……? 捕らえよ」
無数の手に命令を出すが、最早手
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