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おぢばにおかえり
68部分:第十一話 おてふりその一
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これは元々教祖が農家の奥さんだったのと本席様の伊降飯蔵先生が大工さんだったからです。他にも理由はありますが大体これが元になっていると教えられました。
「考えられないわね」
「何か向こうじゃ扇持って変なことしてるけれど」
 見ればそうです。男の子達が何かしています」
「我等夜叉一族百八人」
「全て夜叉姫様の下に対等な筈」
 扇を左手に持って操りながら言っています。あれは確か。
「随分古い漫画の真似しているわね」
「知ってるの?」
「ええ、ちょっとだけれど」
 お父さんの持っている漫画であったので覚えているんです。
「昔の少年漫画よ。ほら、あのボクシングとか聖衣着て戦う漫画描いていた人の」
「ああ、あの人の」
「何であんな真似してるんだろ」
 私はそれを見て首を傾げる他ありませんでした。

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