66部分:第十話 登校その七
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私はその言葉に頷きます。
「天理中学からの子もおみちのことは知ってるけれど」
「そうじゃない子は知らない子が多いわね」
「そういう違いってあるわよね、やっぱり」
「けれどあれ?」
ここで私はふとした感じで言いました。
「教義のテストじゃやっぱり」
「そうなのよ、何も知らないから必死に勉強するから」
ここが肝心です。努力ですね。
「成績は自宅生の子の何も知らない子の方がよかったりするのよね」
「そうなのよね」
「ちっちはそれでも教義の点数いいじゃない」
「そうかしら」
自分ではその自覚はあまりありません。何でこんなことわからなかったんだろう、ってテストの後で後悔することもあります。ちなみに東寮での勉強はその態度についてもかなり厳しいです。入る前はシャープペンシルの音でさえ注意されるって聞いていました。けれど長池先輩はそれについては何も言わない人で助かっています。
「だからそれはいいじゃない」
「自分では不満があるのだけれど」
「それでもよ。成績いいのってやっぱり」
悪いことではないのは言うまでもありません。それに私は天理高校から天理大学に進むように言われているので推薦もらえるだけの成績がないといけないのでそれなりに頑張らないといけないのです。それは私が一番よくわかっているつもりですけれど。
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