第5章:幽世と魔導師
閑話13「緋き軌跡」
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られにくい。
それを利用し、高速で動いて足払い。
そして、胴体を思いっきり蹴り上げ、上空へと吹き飛ばす。
「そー、れっ!!」
転移魔法を設置し、その場で思いっきり振りかぶる。
そして、拳を繰り出すと同時に転移。
アラハバキの上へ転移し、反転させるように地面へと叩きつける。
「焼き尽くせ、焔閃!!」
―――“L?vateinn”
そして、余波で被害が出ないように結界を張り、焔の大剣を叩きつける。
「っ、これを耐えるんだ。タフだなぁ……」
胸の辺りを切り裂かれ、全身が焼き焦げていても、アラハバキは生きていた。
……でも、まぁ……。
「一発だけじゃ、ないんだけどね?」
―――“刀技・紅蓮光刃”
焔の大剣を維持したまま、さらに焔を強くするように霊力を纏わせる。
そのまま、二連撃。アラハバキへと叩き込んだ。
「ォオ、ォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
「ッ……!?」
だけど、そこでアラハバキは決死の反撃に出た。
全霊力を拳に集中させ、殴り掛かってきた。
攻撃後の硬直もあり、私は回避するもののギリギリだった。
空ぶった拳から、衝撃波が迸る。
その衝撃波は上空へと向けられており、上空にあった雲が吹き飛んでいた。
「くっ……!」
でも、攻撃はそれで終わりじゃなかった。
そのまま避けた私を狙ってくる。
さっきよりは避けやすい体勢だけど、避けてはいけない。
「(背後に、校舎……!)」
戦いの余波なら防げる結界も、空ぶった全身全霊の攻撃は防げないかもしれない。
実際の強度は知らないけど、そう考えたら避ける訳にはいかなかった。
「(まずは足場を崩す!)」
―――“Zerst?rung”
“瞳”を握り潰し、アラハバキの足元を崩す。
これで、アラハバキの体勢は崩れた。
でも、攻撃の威力は大して変わらない。だから、後は……!
「(かちあげる!!)」
―――“刀奥義・一閃”
ガィイイイイイイイン!!
霊力を纏ってくれたのが幸いだった。
私が下から切り上げるように攻撃を繰り出す事で、拳を上空へと逸らす。
残念ながら、弾くとまでは行かなかったけど、結界よりも上へと逸れていた。
「これで、終わり!」
―――“刀技・紅蓮光刃”
そのまま続けざまに二閃。アラハバキを切り裂く。
今の一撃で力を使い果たしていたようで、あっさりとアラハバキは倒れた。
「……ふぅ……」
倒した事を確認し、サーチャーから送られてくる映像を確認する。
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