暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
閑話13「緋き軌跡」
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
られにくい。
 それを利用し、高速で動いて足払い。
 そして、胴体を思いっきり蹴り上げ、上空へと吹き飛ばす。

「そー、れっ!!」

 転移魔法を設置し、その場で思いっきり振りかぶる。
 そして、拳を繰り出すと同時に転移。
 アラハバキの上へ転移し、反転させるように地面へと叩きつける。

「焼き尽くせ、焔閃!!」

   ―――“L?vateinn(レーヴァテイン)

 そして、余波で被害が出ないように結界を張り、焔の大剣を叩きつける。

「っ、これを耐えるんだ。タフだなぁ……」

 胸の辺りを切り裂かれ、全身が焼き焦げていても、アラハバキは生きていた。
 ……でも、まぁ……。

「一発だけじゃ、ないんだけどね?」

   ―――“刀技・紅蓮光刃(ぐれんこうじん)

 焔の大剣を維持したまま、さらに焔を強くするように霊力を纏わせる。
 そのまま、二連撃。アラハバキへと叩き込んだ。

「ォオ、ォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

「ッ……!?」

 だけど、そこでアラハバキは決死の反撃に出た。
 全霊力を拳に集中させ、殴り掛かってきた。
 攻撃後の硬直もあり、私は回避するもののギリギリだった。
 空ぶった拳から、衝撃波が迸る。
 その衝撃波は上空へと向けられており、上空にあった雲が吹き飛んでいた。

「くっ……!」

 でも、攻撃はそれで終わりじゃなかった。
 そのまま避けた私を狙ってくる。
 さっきよりは避けやすい体勢だけど、避けてはいけない。

「(背後に、校舎……!)」

 戦いの余波なら防げる結界も、空ぶった全身全霊の攻撃は防げないかもしれない。
 実際の強度は知らないけど、そう考えたら避ける訳にはいかなかった。

「(まずは足場を崩す!)」

   ―――“Zerst?rung(ツェアシュテールング)

 “瞳”を握り潰し、アラハバキの足元を崩す。
 これで、アラハバキの体勢は崩れた。
 でも、攻撃の威力は大して変わらない。だから、後は……!

「(かちあげる!!)」

   ―――“刀奥義・一閃”

     ガィイイイイイイイン!!

 霊力を纏ってくれたのが幸いだった。
 私が下から切り上げるように攻撃を繰り出す事で、拳を上空へと逸らす。
 残念ながら、弾くとまでは行かなかったけど、結界よりも上へと逸れていた。

「これで、終わり!」

   ―――“刀技・紅蓮光刃”

 そのまま続けざまに二閃。アラハバキを切り裂く。
 今の一撃で力を使い果たしていたようで、あっさりとアラハバキは倒れた。

「……ふぅ……」

 倒した事を確認し、サーチャーから送られてくる映像を確認する。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ