第二十三幕:光りなくとも輝く虹
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性「いえ。その時は押してゆきますので」
時崎「はい。お気をつけて! 七夏ちゃん、急いで帰ろう! 凪咲さんも心配してるから!」
七夏「はい!」
時崎「それでは、ちょっと急ぎますので、これで失礼します」
男性「どうもありがとうございました。彼女さんもありがとう!」
七夏「え!? は、はい!」
時崎「七夏ちゃん!?」
七夏「・・・・・彼女・・・さん」
時崎「え!?」
七夏「い、いえ! 何でもないです!」
俺は風水へと急ぐ。七夏ちゃんは少し後ろを付いてくる形となる。少し歩いた所で七夏ちゃんが声を掛けてきた。
七夏「柚樹さん。はい☆」
時崎「え!?」
振り返ると七夏ちゃんは、ハンカチを差し出してくれていた。
七夏「えっと、手の油・・・」
時崎「あ、ああ。ありがとう」
七夏「柚樹さんが来てくれて、良かったです☆」
時崎「七夏ちゃん、帰りが遅くなる時は−−−」
七夏「はい。ごめんなさいです」
言い切る前に謝ってきた。
時崎「七夏ちゃんは人助けをしていたから、謝らなくてもいいけど」
七夏「すみません。でも、柚樹さん色々と詳しくて頼りになります!」
時崎「今回の場合は、スプロケットのトップギヤより外側にチェーンが移動して外れてたみたいだから・・・以前に自分も同じ事があってね」
七夏「すぷろけっと?」
時崎「え!? ああ、後ろの歯車の事」
七夏「歯車・・・はい! 分かります☆」
時崎「七夏ちゃんって、英語、苦手だったりする!?」
七夏「え!? えっと・・・はい・・・」
時崎「やっぱり・・・なんとなくそう思ってたけど」
七夏「うぅ・・・私、なかなか英語の言葉が覚えられなくて」
時崎「そうなんだ。ま、得意不得意はあるからね」
七夏「昔、国外のお客様がお泊りに来られて、それで英語でたくさん話しかけられて、私、全然分からなくて・・・」
時崎「それは、大変だね」
七夏「その時は、お母さんがなんとか伝えてくれたんですけど、私、それからそのお客様と話す事が怖くて、結局何も話せないままになってしまったのです」
時崎「なるほど」
七夏「だから、英語が怖くて避けるようになっちゃって」
時崎「そうか・・・」
七夏「あ、柚樹さん、足元に気をつけてください!」
時崎「え!? ああ、段差か!」
七夏「はい」
俺は、思った。
時崎「でも、『セブンリーフ』って英語じゃない?」
七夏「はいっ☆ ここちゃーが、そんな私の為に教えてくれました☆」
−−−−−当時の回想−−−−−−
心桜「つっちゃー!」
七夏「なぁに? ここちゃー」
心桜「あたし、いいの見つけたよ!」
七夏「え!?」
心桜「これ!」
七夏「あ、可愛い☆」
心桜「セブンリーフ!」
七夏「せぶんりーふ?」
心桜「
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