第七章 C.D.の計略
驚愕!過去での遭遇者
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前。
互いにその衝撃に身を固めた。
その瞬間
「あぶねぇッ!!!」
電王の横っ腹に、誰かが飛び込んできた。
まっすぐ落ちていた電王は直角にその身体をさらわれ、上昇していた敵ライダーは勢いのまま上がり切り、屋上に着地した。
そして
「へぇ・・・なるほど、そういうことか」
おそらく、飛び出して来た誰かが呼びだしたのだろう。
敵ライダーの上空を、デンライナーが旋回していた。
そして、その「誰か」が車内にだろうか、叫んでいる声が聞こえた。
「早く行け!!」
そう叫ぶと、デンライナーは時の砂漠へと姿を消した。
それを見て、敵ライダーは踵を返してその場を立ち去る。
「なるほど、こういういきさつってわけね」
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「早く行け!!」
デンライナーの乗車口で叫んでいたのは、飛び出して来た誰か。
そして、その誰かとは彼らのよく知る男だった。
そう、ここに彼らが来る前に相談していた「EARTH」局長・蒔風舜その人である。
「舜!!どうして!?」
「いやなに、いやな予感がしたんでな。間一髪だったぁー・・・」
そう言って、時の砂漠に一時停車した列車から降りる蒔風。
それを追って、良太郎も列車を降りる。
ちょうどよく休憩所の様で、設置されているベンチに座ってどちらともなく話し始めた。
「お前らが出ていったあと、イマジンの反応が計器に現れてな」
そう言って、蒔風はマスターパスを出す。
電王世界出身ではない彼だが、過去に訪れた際にこのパスを手にしている。
世界放浪していた際の報酬みたいなもん、とは言うが、こんなところでこれが役立つとは。
「しかも、現れた反応はかなり強力でさ。これ以上デミライダーの脅威は捨て置けんと、それでな」
それで、あんなギリギリのタイミングで飛び出してきた、ということか。
だが
「あのままあいつを倒せれば」
「あー、だけどあそこで変に歴史を捻じ曲げてもよろしくないでしょ?」
蒔風曰く、あれは「仮面ライダーブレイドの世界」での一つの区切りとなる重要な戦いらしい。
最終決戦前の前哨戦、とでもいうのだろうか。
そんな重要な場面で、電王達とのブッキングは避けたかった。
だから、あの場での戦闘は避けてほしかった、というのだ。
「・・・なるほど」
「ねえ蒔風。でも邪魔しに来るほどなんだから、相手のこと少しはわかるよね?」
「・・・少しな。名前とかくらい」
「へぇ?」
「アイツ
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