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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
驚愕!過去での遭遇者
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はっ!?」

グンッ!!と、糸が逆に電王を引っ張った。
余裕ぶってロッドを片手持ちしていた彼も、両手でつかみ、さらには踏ん張って耐えるほどに力を込めていた。


「良太郎・・・これ、かなり強いよ!!」

『が、がんばって!!』

とはいう物の、工場の屋根はそう頑丈ではない。
しかも土砂降りの雨ということもあって、踏ん張りは最悪だ。

引き摺られながら、屋上のフェンスに足を掛けて耐える電王。
だが、それもグニャリと曲がり、何にもならない。


そこで、彼は落下したはずの敵の姿を見た。



まるで、悪魔のような装甲だった。

大きく捩じれた角が二本。
野生生物のそれではなく、まるで荒削りの鉱石のような印象を受ける。
しかも、それは渦を巻いた角だった。

くわえて、その手には槍が握られていた。
デンガッシャーロッドモードに酷似しているが、先端の刃が肥大化している。

なるほど、変身時のランスフォームというコール音はこういうことか。



「あんたはロッドか」

「そういう君は・・・あれ?女の子じゃないね?」

「・・・目ざといね。まあそうだ。俺はれっきとした男だ」

「そりゃ・・・残念・・!!!」

ぶら下がる敵。
踏ん張る電王。

だが、電王の声は徐々に余裕がなくなっていく。


「まさかもう邪魔に来るとは思わなかったがな・・・俺の出番はもっと後かと」

「へぇ、君は一連のライダーの事件に詳しいみたいだね」

彼の一言から、裏を読み取る電王(ウラタロス)

千の偽り、万の嘘。言葉の裏には針千本。
それが座右の銘だともいう彼は、言葉すら武器に変える。


その彼が敵の言葉から読み取った情報だ。
そしてそれは案の定、的確な内容であったらしく。


「へぇ・・・まあこれは俺の口が災いしたわけだが・・・知られたからには倒しとかないとな!!」

敵がそう叫ぶと、ぐワッ!!と一気に糸を引っ張り込んだ。
すると電王が、というよりも、踏ん張っていたフェンスや地面が耐えきれずにその身体が落下する。


「こいつでぶち抜いてやるぜ!!」

《full charge》

「良太郎、こっちも!!」

《full charge》


バン!!と壁を蹴って上昇する敵。
一回転し、体勢を整えながら落下する電王。


お互いに必殺の一撃に賭け、フルチャージした一撃を見舞う。


敵は、そのランスを構えて突き出してきた。
その先端はエネルギーを纏い、回転して突っ込んでくる。

たいして、電王はデンライダーキック。
エネルギー迸る右足を突き出し、加えて重力に従って敵へと突っ込む。


そして、お互いが衝突する数秒
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