第七章 C.D.の計略
驚愕!過去での遭遇者
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記憶と合わない。
かりそめの記憶が本物だったとしても、彼女はこの時には天王路氏の亡骸を抱えているはずだ。
最後に、これは彼女自身のことではないが、下の光景だ。
現在の彼らから見える光景では、天王路氏と思われる老人は、怪人―――アンデッドに殺されている。
彼女の書き換えられた記憶では、仮面ライダーによるものだったはず。
つまり、まだ記憶がーーー歴史が差し変わる前の状態だと言うことらしい。
色々と疑問点はあるが、今この場でやるべきであろうことは一つだ。
「捕まえるよ!!」
「おっしゃ!!いくでぇ!!」
「ちょっとキンちゃん。捕まえるなら、僕の方がいいで、しょ!!」
「む!?あー、うむ」
「じゃ、そういうことで」
「変身!!」
「よっと」
《rod form》
ライダーベルトを巻き、変身する良太郎に、飛び込むように憑依するウラタロス。
カメを模した青い装甲と、手にはデンガッシャーロッドモード。
「君、僕に釣られてみる?」
そんな言葉と共に、仮面ライダー電王ロッドフォームが武器を振りその先端を投げる様にレイカへと向けた。
釣り竿のように先端部が飛び、彼女の身体にぐるぐると巻き付いていく。
が、彼女はその場に低く伏せてその巻き付きを回避。
横に転がって、その腰にベルトを巻きつけた。
だが、そのベルトは例のクイーンバックルではなく
『黒いライダーベルト!?』
「悪いけど、僕女の子逃がしたことないんだよね!!」
ベルトに驚く良太郎に、逃がさないよとさらにロッドを振るう電王。
だが、如何せん相手の変身動作のほうが早い。
《lance form》
ライダーベルトにパスをセタッチさせ、変身音が響く。
装甲が展開されるが、そのころには電王の釣り糸が腕へと巻き付いていた。
「一本釣りだ!!」
「うぉっと!?」
グンッ!!と引き上げる電王。
それにつられて、放物線を描いて投げられる敵ライダー。
電王は自らの頭上を飛ぶ敵を見やりながら、自分を挟んで反対側へと投げたのだ。
すでにデンライナーはそこにはいない。
そして、反対側に飛ばされた敵ライダーだが、工場の屋根はそこまで広くはない。
となれば、地面まで落下するのは自然なこと。
電王は落ちていった敵を視界から逃すも、落下し地面にぶつかる感触を糸越しに感じるだろう。
そして、その後を追って捕縛すればいい。
そう思っていた。
しかし
落下していった敵ライダーと、それを追っていった装甲。
落ちている途中で間に合ったのだろう。
雨の音に混じって、それが装着された音がした。
瞬間
ズゴッ!!
「
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