第七章 C.D.の計略
驚愕!過去での遭遇者
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きは絶対に語らない。
あれやこれやではぐらかされてしまうのがオチだ。
「まあ、私もよくわからないのですがね!」
「うわぁびっくりした!!」
と、思っていたら急に出ていった方とは反対車両から大声を出して出てきた。
ひっくり返るリュウタロスに、え?あれ?と狼狽えるウラタロス。
モモタロスはプリン食ってた。
キンタロスは寝ていた。
いつも通りである。
「良太郎君の時間に、その時間を守護するデンライナーがあるように、各世界、各時間に時の列車は存在します」
まあ「電王の世界」の範囲内ではありますが、と付け足しながらオーナーは話を先に進める。
「しかし、今こうして世界は結合されました。そしてそれから相当の時間が経過しています。で、あれば。様々な世界の要素を取り込んだ時の列車が誕生していても決して不思議ではありません」
つまり、不確定要素が多すぎて彼にも把握し切れていないということだ。
確かにライダー世界でもかなりあるというのに、そのほかの世界に適応したときの列車が誕生していたら把握しきるのも骨だろう。
「ともかく、出会ってみるしかないですねぇ。ほら」
と、そういって杖を窓の外に向けるオーナー。
どうやら到着したようだ。
窓の外には、雨の中の工場が。
四人の男、一人の老人。
そして、その老人を殺害する怪人―――――
四人の男には見覚えがある。
少し若いが、剣崎達だ。
そして、その工場の屋根の上。
剣崎達から見て四角になるところに、一人の女性がいた。
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「ふむふむなるほど、こういう場面ね。んじゃぁ、この記憶持っていきますかね・・・と?」
土砂降りの中で傘を差し、工場の上から戦いの一部始終を見物する女。
その女の背後に、デンライナーが停車する。
「え?どうして?」
「そりゃこっちのセリフだ。なんであんたたちが来てんのよ」
デンライナーから降りた良太郎たちに振り返った女は、そんなチグハグな口調で聞いてきた。
驚きながらも、まあ仕方ない。
そんな感情の入り混じった顔をした女の顔を見て、キンタロスが口にした。
「ん!?おい良太郎。あれ、病院で会った姉ちゃんやないか?」
「久遠、レイカさん・・・」
そう、その女は、久遠レイカだった。
だがおかしい点がいくつかある。
まず、その姿だ。
彼女の姿は、さっき良太郎が病室で会った時と変わりないものだった。
仮に彼女がこの時間の久遠レイカだとして、現在と同じ姿なのは説明がつかない。
次に彼女の
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