第六十一話
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「私たち、友達ですよね!?」
「出会って一時間位なのに何が友達ですか!Gくっついてる女の子の友達は知りません!!」
わちゃめちゃだった。
「春雨さんっ!!」
すると、反対方向に行ってたはずの古鷹さんがやって来た。
「あ!古鷹さん!G取って!」
「……………………え?」
すると、古鷹さんの反応は意外なものだった。
「なんでここにも居るんですか?」
G、増殖。
―数分後―
「どこ行ったのー!?」
結局あの後、弥生ちゃんと私に付いてたGはどこかに飛び去っていった。
私と弥生ちゃんは上着を脱いだ。流石にGがくっついた服を着続けるのは嫌だ。
私たちは今三階の南側で、四人で一緒に探すことになった。ただし、榛名さんと古鷹さんは私と弥生ちゃんに距離をおいている。悲しい。
ちなみに、この建物はロの字型で、全四階建てだ。
「これ、下の階や上の階に行ってるかも知れませんよね…………。」
弥生ちゃんはなかなか恐ろしい事を言ってきた。
「そうなると…………取りあえず、上の階に行ってみますか。」
最悪、上から下に追い込み漁をしよう。
私たちは近くにあった階段から四階へ上がる。
四階の南側には、主に執務室や提督の寝室などの重要な部屋が多い。ここの掃除担当は四班だ。
「提督達、大丈夫かな…………。」
「…………最悪提督を囮に…………。」
「生け贄の方が…………。」
「全身にトリモチで…………。」
なんだろ、拓海さんなにもしてないのにどうしてこんなに嫌われてるんだろうか。
「あ、春雨さん!」
すると、遠目に私たちを見つけたのか、廊下の向こうから文月ちゃんがやって来た。
「あれ、文月ちゃん?他の皆は?」
「今は北側の掃除をしてます。」
文月ちゃんが言うには、トイレに行ってたらしい。
「それで、トイレの帰りに凄いもの見たんですよ!」
そう言いながら文月ちゃんは目をキラキラと輝かせてた。
「凄いもの?」
「はいっ!こんな時期なのにかぶと虫が北側に飛んでったんですよ!!」
…………十月なのに、かぶと虫?
「しかも、角がない新種だったんですよ!!」
「キャアアアアアアアアアアアアアアッ!!?」
文月ちゃん
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