猫娘と雄英体育祭編
NO.020 第一種目・障害物競走
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に追従しながらも綱など使わずに足場から足場へと跳びはねていた。
『おーい……綱が意味を成してねーぞ? 猫って普通、あんなに跳躍力ってあるっけ?』
『話によれば個性が出てからすぐにビル四階相当はジャンプ出来たとか言う話だ』
『マジで……?』
ある意味呆れているかのような会話。
『おおっと! 轟と緑谷のデッドヒートかと思われたがそこに爆豪が二人に追いついた!?』
『あいつはスロースターターだからな。そろそろ上がってくる頃だと思ったよ』
「デクに半分野郎!! いつまでもいい気になってんじゃねーぞ!!」
「かっちゃん!」
「来たか爆豪……」
それによってほぼ三人が並ぶように走り出していてもう後続との距離は結構離されていた。
『とにもかくにも、これでもう残すは最終関門だー! 内容は一面地雷原! 怒りのアフガンだ!』
見渡す限りの地雷原。
これをどう突破するかが鍵になってくるのだが、出久は走りながら弱点の猫耳を押さえつつ大きく息を吸い込んでいた。
それを見て即座に前に出るのはやばいと感じた轟と爆豪は左右に分かれた。
そして、
「にゃああああああーーー!!!!」
出久のハウリング・インパクトがさく裂し、前方の道に埋まっている地雷原を悉く破壊しつくした。
「手間が省けたな……」
「行かせねぇぞデクぅ!!」
またしても三人が一斉に並ぶように走り出す。
『これはまた……俺のシャウト並みの威力じゃねーか。おまけに後続にも道を作ってあげている辺り見上げた人助け精神じゃねーか緑谷! イレイザー、お前のクラスの奴らはスゲーな!』
『勝手に強くなっていっているからな……』
そして最後の一直線。
ここで出久は本気を出した。
「高速移動……二倍速!!」
「あっ!? 待ちやがれデク!!」
「ッ! 追いつけない!?」
先程よりさらに加速した出久に、爆豪と轟はそれぞれ個性を最大限に使って追いつこうとするが、それでも出久の足には追いつくことが出来ずに、
『選手宣誓での宣言通り、最初にゴールにたどり着いたのは……緑谷出久だーーーー!!!!』
それで一気に観客が歓声に沸いた。
この時点で出久は出せる力を最大限に使用して一位を勝ち取った。
爪による切り裂き、脚力による足場から足場への驚異的なジャンプ力、地雷原もその口から発せられる衝撃波によって悉くを破壊……おまけに人助けも実践しているというナイスプレー。
ヒーロー達がそれで感心している中で、早速この競技に参加しないで見学していた経営科が活動をしていた。
「彼女の数々の個性はすごいな……」「ああ。エンデヴァーの息子にも負けていない」「彼女を売り込むと仮定してどうやるかさっそく話し合おうじゃないか」
と、すでに考え
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