猫娘と雄英体育祭編
NO.020 第一種目・障害物競走
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!」とは爆豪のセリフである。
それを聞いて轟は内心で予測していたために慌てずに先を走っていく。
しかし、突如として前方を立ちふさがる物が出現した。
それは、入試試験での0P仮想ヴィランの大群だった。
峰田がそれでどつきを食らって跳ね飛ばされていたが些細な事である。
それでも、轟にはなんの障害にもならないと感じたのかすぐに仮想ヴィランを凍らせて先に進んでいた。
他の生徒達も轟の作った道を通ろうとしたのだが、重さで倒れようとしている仮想ヴィランに、
「おおおおおーーーー!? あの野郎! 潰されちまうだろう!?」
「轟の野郎! それも狙いか!?」
と、個性だだ被りの切島とB組の鉄哲徹鐵が来るであろう衝撃に耐えようとしたその瞬間だった。
背後から一人の影が飛び出してきた。出久だった。
「爪牙……一閃!!」
出久がその倒れてくる仮想ヴィランをもう鋼以上も切り裂く爪で八つ裂きに切り裂いていた。
それをただボーッと見ていた切島に出久が話しかける。
「大丈夫!? 切島君!」
「あ、ああ……ありがとな緑谷」
「よかった……それじゃ僕は先に行くね! 高速移動!!」
切島に安堵の表情を浮かべた後に出久は轟に追いつくために高速移動で先を進んでいった。
出久が通る先々では仮想ヴィランが次々と自慢の爪で粉々に切り裂かれていっているのだ。
それによって一直線に通る道が出来上がっていたために、
「すげぇな……。さすが入試主席の力だな。まぁなにはともあれ、これで道が出来たぜ!」「緑谷君に後れを取るな!」「さっすが緑谷!」
と、次々と主にA組の生徒達を筆頭に先を進んでいく生徒達。
計らずして出久は人助けを行っている結果になった。
『おいおい……しかし、あの緑谷の爪攻撃強すぎじゃねー……? あれでも入試の仮想ヴィランなんだぜ?』
『緑谷の実力なら十分じゃないか? 入試でも破壊していたしな……あれでもほんの一部の力なんだから末恐ろしい』
プレゼント・マイクの隣で一緒に座って解説している相澤だった。
その解説を聞いていたヒーロー達も、
「あの爪は鋼をも切り裂くのか」「見たところ爪は伸縮自在な感じだな」「強度も相当あるだろうな」「エンデヴァーの息子もすごいが、あの子もすごいな」
と、もうすでに分析を始めていた。
「B組や他の生徒達もそれなりに早いが……」
「だが、様々な困難に一度晒された経験が今も活きている。A組の奴らが抜きんでているな」
相澤の言葉は的を射ていた。
もうほとんどのA組の生徒達は第一関門を突破していたのだ。
そして待ち受ける第二関門は落ちたら失格!『ザ・フォール』。
綱を渡って障害を駆け抜けろ!
だが、ビル四階相当のものをも飛び越えることが出来る出久は轟
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