63部分:第十話 登校その四
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まあまあ」
ここで私を宥めてきます。
「別に嫌ってるわけじゃないからいいじゃない」
「嫌われてはいないのね」
「当たり前でしょ。私だって色々と助けてもらってるし」
「そうかしら」
自分では自覚はありません。
「そんなつもりないわよ、私には」
「そうねえ、ちっちって」
ここで何か言いたそうでした。
「周りのことはすぐに気がつくけれど自分には」
「自分には?」
「あっ、何でもないわ」
そこから先は言おうとはしませんでした。
「気にしないでいいから」
「何か無理な話だけれど」
「だから気にしない気にしない」
そんな話をしている間に何時の間にか学校の前です。四角い校舎に瓦の屋根。思えば随分と変わった形の学校だと思います。
「気にしたら負けよ」
「負けよって」
話を続けながら門の中に入ります。皆も同じです。
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