暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2015話
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きを返す。
 ゆかりと荒垣の2人もそんな俺の判断に文句はないのか、取りあえず俺達4人はそっと病室の外に出る。
 順平はチドリだけしか見えておらず、チドリの方も順平以外には興味がないのか、こっちに気が付きはしていたが、話し掛けてくる様子はなかった。

「さて、それでチドリが目を覚ました訳だが……出来れば早いところ順平やチドリから向こうの隠れ家がどこにあるのかを教えて貰って、一気に襲撃をしたいな。間違いなく幾月はそこにいるだろうし」

 タカヤと一緒に行動しているのは、ほぼ間違いない。……どっちが主導権を握っていたのかといった事も、出来れば聞き出しておきたい。
 この辺は、順平よりもタカヤの仲間だっただろうチドリの方が詳しい筈だ。

「アクセルの言いたい事も分かるけど、向こうが大人しく情報を話してくれると思う?」
「正直、難しそうな気がする。ただ、順平の方から話を通して貰えば何とかなるんじゃないか?」
「……どうだろうな」

 俺の言葉に小さく疑問を口にしたのは、荒垣。

「何だ? 駄目だと思うのか?」
「多分、だけどな。……勿論、何か根拠がある訳じゃねえ。だが……それでも、何となく情報を口にするかどうかは、怪しいところだと思う」

 不良の勘と言うべきか。

「その辺は、伊織に期待するしかないだろう。あの様子を見れば、伊織を通せば意外とあっさり情報提供をしてくれるように思うのだが……な」

 そんな美鶴の言葉に俺も頷き、取りあえず順平が出てくるまでは4人で世間話をするのだった。
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