ペルソナ3
2015話
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れこそ、下手をすれば一生掛かっても返せないような借りを作らなくても済む」
そもそも、イクシールを荒垣に使った俺が言うのもなんだが、魔法薬はあくまでも他の世界の魔法薬だ。
それがこの世界の住人に対して悪影響を与えるという可能性は、ない訳でもない。
勿論、今までの経験から考えると、そんな心配はしなくてもいいだろうと思えるのは間違いないが。
「けど、この病院や桐条グループの治療だと、どれくらいで治るかは分からないんだろ? そして、アクセルの持っている魔法薬なら、チドリは一瞬で治る。……違うか?」
「それは違わない」
そう、結局この病院の施設や桐条グループの技術があっても、すぐにその辺りが治るかと言われれば、それに頷く事は出来ないのだ。
それに比べて、俺の持っているイクシールであれば、即座に治療する事が可能だ。
空間倉庫の中から、イクシールを取り出す。
もしかして、こうして簡単に取り出してるから、高価だと言われてもある程度使えるんじゃないかと勘違いしてたりするのか?
実際には、もしネギま世界の人間……魔法を知ってる奴がイクシールを見れば、驚愕で動きを止めるといったことすら起こりかねない代物なんだが。
「これがイクシールだ。……最後にもう1度だけ確認するぞ? これを使えば、順平は俺に対して大きな……それこそ普通の人間なら返すのはまず無理だと言いたくなるくらいの、大きな借りを作る。その借りを返す為には、それこそ俺が人を殺せと言えばそれに従うくらいの事はする必要すら出てくるかもしれない。それこそ、1人2人じゃなくて、100人、1000人……場合によってはそれ以上。それだけの覚悟を持って、それでもお前はこのイクシールを欲するか? ちなみに言っておくが、もしイクシールを使ってチドリが回復して、その上でいざって時……俺が命じた時にそれに従えない場合、相応の罰を受けて貰う」
そう言い、視線をチドリに向ける。
俺の言う相応の罰というのが、何を意味しているのか……それは、こうまであからさまな様子を見せれば、順平にもすぐに理解出来ただろう。
そう、もし順平がいざという時に俺の命令に従わなかった場合、チドリはその命を失う、と。
チドリが具体的にどれだけの力を持つのか、それは分からない。
タカヤの仲間だということを考えれば、間違いなくペルソナ使いではあるのだろうが。
だが……正直なところ、もしチドリがゆかりに匹敵するだけのペルソナ使いだとしても、俺が本気になれば容易に殺せるという確信があった。
いや、わざわざ俺がどうにかしなくても、それこそ刈り取る者でも召喚してしまえばどうとでもなる。
「本当にそこまでの覚悟があるのであれば……イクシールを使ってもいい。どうする?」
そんな俺の様子に、ゆかり
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