第二十四話
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第二十四話 やっぱり難しい
亜美はその白い詰襟の主人公が不良達と戦うゲームをはじめた、そうしつつ梨花と美樹に対して言った。
「うちゲーム得意やし」
「それでなのね」
「そのゲームやってみるのね」
「最初やって一周クリア出来んかったゲームないで」
こう二人に話した。
「シューティングでも格闘でもな」
「どのゲームでもなの」
「一周クリアしてるの?」
「コイン一回入れただけで」
「それでなの」
「一周するまでゲームオーバーになったことないわ」
本気の目で言っている言葉だった、そこに偽りは見られなかった。
「そやからこのゲームもや」
「はじめてやるけれど」
「それでもなの」
「一周はクリアするで」
絶対にと言ってだ、そしてだった。
亜美はそのゲームをはじめた、すると本当に一周してエンディングの画面まで見た、だがここで亜美は二人に苦い顔で言った。
「このゲーム難しいで」
「そう?さくさく進んでたけれど」
「敵を軽く倒してね」
「攻撃も上手だったし」
「よかったと思うけれど」
「いや、最後に出て来たヤクザ屋さん達が半端やなかった」
その彼等がというのだ。
「うちそこでどんどんやられたやろ」
「そういえばそうね」
「事務所の中でも前でもね」
「刺されたりピストルで撃たれたりして」
「それでやられてたわね」
「一撃で死ぬなんて辛いわ」
クリアしてからの言葉だがこう言うのだった。
「幾ら何でも飛び道具はないな」
「ヤクザ屋さんだからね」
「ドスやらピストル使うのね」
「一撃でやられるなんて辛いわ、それで残り一人になった」
そこまでやられたというのだ。
「迂闊やった、ほんまはノーミスでいけたのに」
「クリア出来たからいいと思うけれど」
「亜美ちゃんにとってはそうなのね」
二人は亜美はゲームがかなり上手だと思った、だが亜美はクリアしてこう言うのだった。今プレイしたゲームは難しいと。
それでだ、亜美は二人に話した。
「二週目で終わりや」
「そうなるのね」
「全滅するのね」
実際に二週目にヤクザのボスに撃たれて死んでゲームオーバーとなった、それで亜美は最後にも難しかったと言った。
第二十四話 完
2018・2・14
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