第三幕その二
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「徳川吉宗公も住んでいたよ」
「その人って確か」
「そうだよね」
オシツオサレツはそのお名前を聞いて思い出したことがあります、その思い出したことはといいますと。
「時代劇の人だよね」
「よく出てるよね」
「何か結構な人気シリーズじゃなかった?」
ジップも日本のテレビで観たこの人を思い出しました。
「再放送でやってたよね」
「いつもオープニング白い馬に乗ってるね」
老馬は自分と同じ生きものを思い出しました。
「そうだったね」
「チャンバラもあって明るい作品だね」
「観ていて面白いのよね」
チープサイドの家族も知っています、この番組のことは。
「姫路城も出て来るし」
「奇麗な映像でね」
「あの人和歌山の人だったんだね」
ダブダブは意外といった面持ちになっています。
「江戸の人じゃなくて」
「けれど時代劇じゃ江戸よ」
ポリネシアも時代劇の中のその人のお話をします。
「江戸で活躍してるわよ」
「そうそう、江戸の街の悪い奴等を成敗する」
チーチーはそのシリーズの具体的な内容をお話しました。
「和歌山じゃないよ」
「どうして和歌山と関係があるのかな」
ホワイティは首を傾げさせて言いました。
「一体」
「そこが気になるわ」
ガブガブも興味津々です。
「どうしてなのか」
「先生はやっぱり知ってると思うし」
トートーはこのことを確信していました、それで先生に聞いたのです。
「お話してくれるかな」
「うん、徳川吉宗さんは徳川幕府の八代将軍だけれどね」
まずはこのことからお話する先生でした。
「最初は紀伊徳川家、紀州藩の殿様だったんだ」
「そうだったんだ」
「最初は和歌山の殿様だったの」
「そうだったのね」
「その藩の殿様の四男で小さな藩の殿様だったけれどお父さんとお兄さん達が全部亡くなってしまってね」
そうしてというのです。
「紀州藩の殿様になってね」
「そして将軍様にもなった」
「そうだったの」
「将軍様の血がその時途絶えてね」
その結果というのです。
「尾張と紀伊、水戸から将軍を選ぶことになって」
「それでなんだ」
「吉宗さんが次の将軍様に選ばれた」
「そうだったの」
「そうだよ、そうなってね」
そうしてというのです。
「江戸に入ったんだ」
「だから時代劇では江戸なの」
「江戸で活躍してるの」
「将軍様として」
「そうなんだ、あとこの人はかなり大柄でね」
このこともお話する先生でした。
「当時の日本人は平均身長は一五五センチだったけれど」
「あっ、小さいね」
「そうね、随分とね」
「当時の日本人って小さかったんだ」
「欧州でもそうだったっていうけれど」
「昔の人は栄養の問題で小柄だったんだ」
それで小さかったとい
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