第三幕その四
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「そうだよ」
「成程ね」
「有名なのはネス湖だけれどね」
「あっ、イギリスのですね」
カルロスはネス湖と聞いてすぐにキャプテンに言いました。
「スコットランドの」
「うん、あそこの湖にね」
「いるって言われていますね」
「俗に恐竜だって言われているね」
「今も出たりしますね」
「そうらしいね」
「インターネットでも有名です」
カルロスはグーグルの人工衛星での写真を見たことがあります、それでその写真のことからキャプテン達にお話するのです。
「写真もあって」
「よくいないと言われるけれどね」
「実際はですか」
「いるかも知れないね」
そのネス湖にとです、キャプテンはカルロスに答えました。
「ネッシーは」
「いますか」
「見たって人も多いしね」
「凄く多いですよね」
「その話を全部嘘や間違いというのは」
そう言って終わらせることはというのです。
「流石に無理があるからね」
「だからですね」
「流木や生きものの死体を間違えたにしても」
実はそうしたことも多かったにしてもというのです。
「それでもね」
「その全部はですね」
「とてもね」
「嘘や間違いとはですね」
「出来ないからね」
それでというのです。
「わしもネッシーはね」
「いるとですか」
「思っているよ」
「キャプテンもですね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「ネッシーは恐竜か」
多くの人がそうであって欲しいと思うこのことはといいますと。
「このことはわからないよ」
「色々言われてますね」
「そうだね」
「はい、実際はどうなのかは」
ネッシーが本当にいるにしてもです。
「色々言われていますね」
「さっき流木や動物の死骸を言ったけれどね」
「その場合もですね」
「あるしね」
そうしたものの見間違いということもです。
「アザラシや魚かも知れないし」
「その場合もありますか」
「海からネス湖に入ってね」
「そういえばネス湖って大きな生きものが沢山いられない湖って聞きました」
「そのこともあるしね」
「ネッシーは恐竜とは限らないんですね」
「いつもネス湖にいるともね」
「まあ外の世界のことはね」
トロットがカルロス達に言いました。
「正直よくわからないわ、オズの国でもね」
「恐竜のこともですね」
「実際どうなのか」
「まだいるかどうか」
「そのことはですね」
「わからないんですね」
「ええ、人間の知識はね」
これはといいますと。
「ほんの小さなものだから」
「あっ、そう言われていますね」
「実際に」
「人間の知識は本当に少ない」
「大海の中のスプーン一杯」
「その程度だって」
「オズの国のことだってそうなのよ」
今皆がいるこの国もというのです。
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