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おぢばにおかえり
60部分:第十話 登校その一
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けれど。
「それがね。どうしてだか」
「どうしてかしらね」
 やっぱりこれも自分ではわかりません。何故でしょう。
「スタイルがいいから?」
「悪いけれど胸ないわよ」
 これもコンプレックスになっています。特に高校に入ってから。先輩はおろか同級生の娘なんて皆かなり胸があります。それなのに私は小さくて。長池先輩なんか奇麗なだけじゃなく胸だって凄いんです。それで私はとても小さくて。それが気になって仕方ありません。
「そういう問題じゃないのよ」
「違うの?」
「そういうこと、スタイルは胸だけじゃないわ」
 そうしてこう言われました。

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