猫娘と雄英体育祭編
NO.019 雄英体育祭開幕。そして全国へ……。
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入れてみんなとともに会場へと向かっていく。
会場内では実況役としてプレゼント・マイクが席について今か今かと待ち望んでいるヒーロー達に向けて話し始める。
『さーてついにやってきたぜ! 雄英体育祭一年生の部。どうせてめぇらのお目当てはこれだろう!? ヴィランの襲撃にあっても折れない精神で立ち向かっていく超新星達! ヒーロー科一年A組だろー!?』
その言葉とともに出久達が会場内に姿を現す。
それをテレビの前で見ていた母・引子は出久の話すことも知っている為に『どうか出久を信じてあげてください……』と祈りを捧げていた。
それからヒーロー科B組、普通科、サポート科、経営科と次々と入場していく。
A組以外の生徒達はどうせ引き立て役扱いだろうと顔を曇らせているが、これから聞かされる出久の選手宣誓で果たして何を思う事か……?
壇上に18禁ヒーロー、ミッドナイトが立って、
「それじゃまずは選手宣誓をしてもらうわよ! 1−A緑谷出久!!」
「はい!」
それで出久は壇上へと歩いていく。
それを心配そうに見守るクラスメイト達。
他のクラスの生徒はただただ壇上に上がっていく出久に対して嫉妬の目線を向けていた。
そしてそれを外のモニターで見ていたMt.レディは一年前に見た出久の姿を確認してあの時に一緒にいたデステゴロと話をしていた。
「デステゴロ! 見て! 一年前のあの子よ!」
「おー……あの時の性転換してしまった子か。確か、緑谷だったな。あの子が主席だとはな……この一年で頑張ったんだな」
「そうね。私はあの子の事を応援しているのよ。だからどんな宣誓をするのか楽しみだわ!」
二人が盛り上がっている中、出久は選手宣誓を行う。
「宣誓! 私達選手一同はヒーローシップにのっとり、正々堂々と戦うことをここに誓います!!」
と出だしはテンプレの様な内容で他の生徒達は、
「普通だな……」「普通だ……」「逆にスゲーと感じちまうな」
と、言葉を漏らしていた。
だが、まだ出久は言いたい事があるのか「それと話は変わりますが―――」と前置きをする。
それを聞いて1−A女子達はもう胸が張り裂けそうになるくらい緊張をした。
男性陣も女子ほどではないが、それでも緊張をしている。
特に爆豪はただ無言で聞いているだけだった。
「ご存知の方もいるかもしれませんが、僕こと緑谷出久は今はこんな姿になっていますが一年前までは無個性でさらに言わせてもらえば性別は男性でした」
その出久のカミングアウトに会場内はざわめきとともに静まり返る。
「とある事件をきっかけに遅咲きの個性が発動して今の姿となりました。ですがそれまで僕は無個性だと思い込んでいたためにオールマイトの様なカッコいいヒーローにはなれないと半ば諦め
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