CAST27
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ベッドだ。
バフッと背中にベッドの感触がくる。
「え、えーっと…?」
真夜さんは困惑気味だ。
「真夜さんの執務室に行ったら深夜さんがいたので少し心を覗いて貴方の場所を教えてもらって千里眼で場所を詳しく探って場所を『ひっくり返して』それから背中にトビラをひらいて倒れ込んで…現在にいたります」
「そ、そうなの…?」
「真……極夜様。お話の前に白夜様の上から降りた方が宜しいかと。
現状は誤解を招きかねません」
真夜さんを横抱きにしたまま倒れ込み、驚いた真夜さんが俺の顔の横に手をついていた。
ようするに…
「現状は極夜様が白夜様をレイ…襲…押し倒……………強姦しているように見えます」
「最後で一番まずいのに行ったな!
どうせなら誤魔化せよ!?」
「申し訳ありません。私は類い希なるリスペクトを極夜様に抱いておりますが、私の貧弱なボキャブラリーでは現状をフォローする事はできません」
「床ドンとかあるじゃん!」
「されたいのですか?」
「ちげーよ!」
そこでふっと明るくなった。
真夜さんが俺の上から退いたのだ。
「え、えと、その、そういうつもりじゃなかったのよ?」
その頬は赤くなっていた。
「わかってますよ」
先ずは飯だな。
「真夜さん。朝御飯にしますからリビングいきますよ」
「わかったわ」
俺が部屋から出ると、その後ろに真夜さん、続いて水波がついてくる。
リビングに出て、振り向いて真夜さんに尋ねる。
「真夜さん、朝はパン派ですよね?」
「ええ、そうね」
「じゃぁ、サンドイッチですね」
さて、キッチンに行こう。
side out
「真夜様。愛されておりますね」
「そうなのかしら…?」
「はい。今日だけは俺が作る、と聞きませんでした」
「そう…」
「…白夜様は健気で、誠実で、純粋です。
どうか、その気持ちに応えてください」
「えぇ、そうね…」
生返事を返す真夜の顔は、恋する乙女の顔そのものだった。
side in
『貴方、真夜の事好きなの?』
そんなの、好きじゃない訳ないだろう…
「真夜さん。サンドイッチできましたよ」
リビングにサンドイッチを持っていく。
「食べて、すこしゆっくりしたら出ましょう」
「わかったわ。キャビネットとトレーラーよね?」
「スキマやトビラでもいいんですけど、目立ちますから」
「それに狭い車内で密着できますからね。
ねぇ?白夜様?」
「お、おまっ!お前は何を言ってるんだ水波!?」
「いえいえ、従者の仕事は主の考えを忖度する事ですから。
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