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ABULHOOL IN ACCELWORID
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有者の恐怖、劣等感、欲望を切り刻み、越しとり、デュエルアバターを作るのだ」

恐怖…劣等感…

俺は、自分の両腕に…鋼の腕であることに誇りを持っている。

あの日あの時ナツを救えた事。

だけど、俺の鋼の腕への誇りは、裏を返せば…

「本物の腕が無い事が…俺の劣等感って事か…」

しかし何故戦闘機なんだ?

ん?そういえば…

黒雪姫をみる。

「先輩のアバターは…どうなんですか?」

「あぁ、これは自分で組んだダミーだ。本来のアバターは訳あって封印している」

へぇ…

「ではこの世界の仕組みを説明しよう」

お、やっとか

「視界の端にバーストポイントというのがあるだろう?」

「ええ、ありますね」

「BPは一回加速する度1減る」

今は…98か…

「どうやってチャージするんです?」

「BPは対戦で勝つ以外の方法で獲得はできん」

あぁ…なるほど…そういう事か…

「嫌らしいゲームだ…加速し続けるには対戦で勝つ他無い…という事ですよね?」

「ああ、正解だ。このルールが我々を対戦に駆り立てるのだ」

だったら…

「ゼロになったらどうするんです?」

「BBPが勝手にアンインストールされ、永久にBBPを失う」

はっ…蜜を舐めたきゃ勝てってか?

「さて、ハルユキ君。どうするかね?今ならまだ戻れるぞ?」

戻れる…か…そうだなぁ…

「いや、戻りません。黒雪姫先輩には恩が有りますから」

「ほう?」

「俺の腕が義手なのはしってるでしょう?
俺みたいな、他人の力が無いと生きていけないような、底辺の人間にとって、貴女は雲の上の存在なんです。
だけど、貴女はボクに声を掛けてくれた。
貴女がボクにBBPを渡したのは理由があるんでしょ?
だったら、ボクは貴女が掛けてくれた慈悲に応えたい」

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