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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第百二話
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っていない。
早くこの血を飲ませて楽にさせてあげよう」
シャルロットが母親の隣に行き、目を覚まさせる。
「お母さん。起きて。お母さん」
「…しゃる…ろっと…?」
母親がうっすらと目を開ける。
シャルロットが母親の背中とベッドの間に手を入れて、体を起こすのを手伝う。
「こんばんは、マダム」
「……あなた…は…?」
魔法使いが声をかけると、母親は彼の方へ視線を向けた。
「私は魔法使いです。娘さんに頼まれて貴方の病を診ました」
「魔法使い…? 病…?」
「はい。貴方の病は原因不明と診断されていたそうですが、無理はありません。
貴方の不調の原因は呪いでしたから」
「呪い…ですか?」
母親は不思議そうに尋ねた。
「はい。すでに呪いは解きましたが、再び術をかけられる可能性があります。
ですので此方を」
魔法使いは母親に奏の血液を見せる。
「吸血鬼の血液です。如何なる傷も病もたちどころに治す万能薬となり、呪いへの抵抗力を高めます」
そしてどこからともなくコップを出し、中に水を産み出した。
魔法使いがそのコップと試験管をさしだすと、母親はゆっくりと受け取った。
「それを飲んでも吸血鬼になる事はありませんが、アンチ・ヴァンパイアのアイテムに触れると吸血鬼の力が現れます。
なので茨や銀製品や十字架にはあまり触れないでください」
母親はコクンと頷いて試験管を煽り、水で流し込んだ。
すると母親の顔から苦悶が消えた。
「シャルロット。君も残った血を舐めておくといい」
魔法使いが母親が持つ試験管を、今度はシャルロットに渡す。
そしてまた一つコップを出し、水を生んだ。
「ほら」
シャルロットが試験管に残った血を舐め、水を飲む。
「これでよし。君達親子は例え呪いを受けようとある程度はレジストできる」
そう言うと魔法使いは部屋の出口へ向かった。
「あ、あの!」
「どうしましたマダム?」
「た、対価は!対価は何を支払えばいいですか!」
等価交換。
悪魔や魔女が持ちかける契約は、代償を必要とするのがお伽噺の常だ。
「対価は、いらない。これは私の自己満足。
だから対価はいらない。
強いて言えば、貴方の為に魔法使いと知った上で私を騙そうとした娘さんの強かさ、そして勇気に心を打たれたのです」
そこで魔法使いが、一対のイヤリングを取り出した。
「シャルロット、このイヤリングを耳に着けて強く念じれば私に届く。
もしも、魔法や呪い関連で何かあったら、私を頼れ」
魔法使いがイヤリングを放り投げ、シャルロットが受け取った。
彼女はそのイヤリングをつまんで、デザインを確認した
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