レーティングゲームT
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ウィスもそんなサーゼクスを見返し、2人の視線が交錯する。
「ッ…!?」
途端、感じるまでの圧倒的な存在感。
成程、体感した。グレイフィアの報告通りだ。
推し量ることも愚かな程の圧倒的なまでの超越的な存在感。
サーゼクスはそんなウィスの存在そのものに圧倒されそうになりながらも、何とか気を取り直す。
「…話はかねがね聞いているよ。君がリアス達の修行を見てくれたんだってね。」
サーゼクスは動揺を悟られることがないように話題の転換を図る。
「ええ、その通りです。10日間の修行期間でリアス達は格段に強くなりましたよ。」
サーゼクスからの問いかけに対するウィスの反応は好感触だ。
彼曰くリアス達の実力は飛躍的に上昇したとのこと。
それは実に僥倖だ。
「そ…そうかい。」
ウィスの返答に喜色の色を浮かべるサーゼクス。
ウィスはそんなサーゼクスの内心を見透かしたように笑みを浮かべる。
見ればウィスの隣に佇むグレイフィアも心なしか嬉しそうである。
「ほう、それは実に僥倖ですな。」
「それはさぞかし素晴らしいゲームになることでしょう。」
「リアス様も上級悪魔としての実力に恥じない力をこのゲームで示せるというもの…。」
「兄として妹冥利に尽きますな、サーゼクス様。」
いけしゃあしゃあと心にもない言葉を述べる悪魔連中。
空気を少しは読め、老害共。
見ればサーゼクスとグレイフィアの視線も再び厳しいものへと変わっている。
ウィスの視線と纏う雰囲気も同じ様に厳しいものになっていた。
「それは聞き捨てなりませんね。何も知らない老害共は黙ってレーティングゲームを静観しているか、早々に出口から出て行ってくれませんか?」
ゴミ共は黙るか、早々に帰るの二択に限る。
「き…貴様っ!」
「口を慎め、人間風情が!」
「唯の人間がこの場にいることも許容し難いことだというのに我らに口答えをするか!」
「魔王様の御厚意も忘れたか!下賤な人間めが!」
煽り耐性、全くのゼロ。
こんな奴らは早々に破壊すべきなのではないだろうか。
これが悪魔の上級階級の悪魔なのだと考えるともう悪魔社会は終わりかもしれない。
だが、ウィスは決してこの場でそんな愚行は起こさない。
そう、ウィスがこれから行うのは言葉による説得だ。
「…もう貴方方は黙っていてください。」
ウィスは静かに、深く閉じていた紅き瞳を開く。
そう、勢い良く。
瞳を見開き、ウィスはその深紅の瞳にて目の前の悪魔共を射抜いた。
途端、ウィスを中心にVIPル
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