第1話 歴史
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……が、ここでも間に割って入るあのマスクの姿があった。
これまでの事もあり、まるで人類が負け出したら現れるピンチのヒーローか? と思いだしたのだが、歓声を上げるのは基本的に民衆であり、戦う者達からすれば偏に諸手を挙げて歓迎はなかった。何故なら、その行為は新トゥエルヴナイト達の自尊心も傷つける結果となったからだ。
だから行動に出る。
『―――戦うなら初めから協力しろ!』
と2度目現れた時に直談判した。その際に、マスク・ド・ゾロに逃げられぬ様にミラクルが先頭に立ち、異界ゲートを発動させて 強制転移させ その中で話をしようとした。
其々の気持ちはさておき、強大な力を持つ者が増える事に関しては歓迎すべき点がある、と期待をしていたのだが、返答は悪いものだった。
『生憎、活動できる時間は限られている』
とマントを颯爽と翻してその場を後にしようとした。それを行かせまいと身体を使って止めたのが魔想志津香だった。
その際の彼女の目には大粒の涙が浮かび上がっており 幾度となく流れ落ちた。
そして 誰もが一度は考えていた名を、そのマスク・ド・ゾロに向けて叫んだ。
志津香だけでなく、シーラやかなみ、ヒトミ、フェリス…… 所縁のある女性陣全員がそれぞれマスク・ド・ゾロの前に立ち、声を上げ、名を叫んだ。
叫んだ名は『ユーリ・ローランド』
マスク・ド・ゾロはそれを訊いて首を傾げる。
『それは誰だ?』
と。表情は殆ど見えないのにも関わらず、本当に判らない、と感じていた為 淡い期待。大きな希望を打ち砕かれてしまった女性陣は例外なく地に膝をつけていた。
そしてその後 彼は消え去った。『異界に閉じ込めた状態ででも逃げられた。それも笑顔で容易く、易々と』と言う事実が、その時の笑みが、どうやって逃げだせたのか判らないと言う思いが最後まで笑っていたミラクルの自尊心に届き得、激しく傷つける事になり、最初からそのつもりだったが、皆の前で彼を新トゥエルヴナイト筆頭にすると宣言。
それも 今は亡き片腕へのポジションへと引き込む事を決心し、これよりミラクルは付け狙う様になった。
その後 数度ミラクルは接近出来ている。何度断られようと持ち前の強引さを活かしてめげなかった。最後は制限付きでも良い、とまさかの妥協を見せつつも『マスターオブネメシス』と名付け(勝手に)接触をしようと更に躍起になるが、『先ずは魔王をどうにかする!』と周囲に言われた。
因みに、マスターオブネメシスは 2代目である。
RA10年
□ 鬼畜王戦争の終わり
この2年の戦争でランスが犯した女の数は1000を有に超えた。
ランスよりもユーリ! と絶対にランスが人間時代に抱く
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