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【完結】猫娘と化した緑谷出久
猫娘と雄英体育祭編
NO.018 雄英体育祭に向けて
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ンに攻められた直後でこんな催しをしても大丈夫なのか?という当然の疑問も出てくる辺り現実を見れている子も多い。
それに相澤はこう答える。

「それもあるが、気にするな。逆に開催する事で雄英は体制が盤石だというところを見せるんだろうな。警備も例年に比べて5倍相当に増やすそうだからお前たちはただ勝利を勝ち取る精神だけを蓄えておけ。それにこの体育祭は…………お前たちにとっての最大のチャンスだろう?」

相澤はこう語る。
個性が世の中に発現して以降、かつてのオリンピックという競技は公正を保つことが難しくなって次第に縮小していき形骸化した。
その代わりに個性使用ありきでのいわゆるお祭り騒ぎ……オリンピックの代わりとなって誕生したのが雄英体育祭だと。
三年間の学生生活で三回しか行われないビッグな行事であるためにスカウト戦争も白熱する。
トップに近い成績を残した生徒はそのほとんどがトップヒーローの道を開いている。
No.1ヒーロー、オールマイトやNo.2ヒーロー、エンデヴァーもそれで上を目指して今の実力と名声を手に入れてきたのだ。

「だからな。ヒーローを目指すのなら必ず通っておいて損はねぇ催しだ。俺のクラスの生徒であるお前たちには立派に戦って戦果を上げてもらいたい。俺からは以上だ」

それでHRは終了して時間は過ぎて行ってお昼休みの事。
出久は少し悩んでいた……。
もうすでにオールマイトに師事している以上はこれ以上ないくらい良い環境で、果たしてこの雄英体育祭にそんな中途半端な気持ちで臨んでいいのかという事を……。
だが、飯田とお茶子と三人で食堂に向かう前にお茶子がとある宣言をする。

「デクちゃん、飯田君……雄英体育祭、頑張ろうね!!」

そこにはいつもの麗かな顔ではなく言っては悪いが獰猛な感じの顔のお茶子の姿があった。

「全然麗かではないぞ麗日君!」
「ど、どうしたの麗日さん……?」
「うん。ちょっと私にも譲れない思いがあってね」

それでお茶子は自身の家の事を語る。
お茶子の家は建設業をしているのだが最近仕事がなくて財政難を抱えている事を。
それでお茶子はヒーローになってお金をいっぱい稼いで親達の暮らしを楽にしてあげたいと思っている事を……。

「だからね、このチャンスを逃したくないの」

それを聞いて出久にも心に宿るものがあった。

「(そうだ…………みんな、理由は違えどヒーローになるために精一杯努力している。飯田君だって立派なお兄さんの事を目標にして頑張っているのに、僕ときたら……)」

それで出久は拳を握りながらも、

「うん。僕も頑張る! 麗日さんみたいになにかを目指せる人になりたい」
「おぉ! 緑谷君も立派だな! それじゃみんなで頑張るとしようか!」

三人でえいえいおー!
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