暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2014話
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方も、いきなり何を言い出すんだ? といったような呆れの表情を向けていた。

「友近を含めて、クラスの連中も順平がいないのを心配してたぞ」
「……ははっ、普通ならそっちを最初に話さないか? 何で最初が屋台の話題なんだよ」
「いや、何となくな。……ちなみに、練習として長鳴神社の境内で鉄板焼きをやったけど、その時は肉とかアワビとかエビとか、色々と焼いて美味かったぞ」
「ずるっ! 何だよそれ。何で俺がいない時にそんな事を……」

 順平にしてみれば、それは自分がいない時に全員でパーティをやったようにも思えるのだろう。……実際、鉄板焼きを皆で楽しんだんだから、決してそれは間違いという訳ではない。

「そう言ってもな。順平がいれば誘ったけど、順平はいなかったし」
「俺がカップラーメンかコンビニ弁当、菓子パンとかを食べてる時に……」

 恨めしそうな視線が向けられるが……いやまぁ、そうだよな。
 どこを拠点にしていたのかは分からないが、順平や幾月を捜索する為に、桐条グループは動き回っていた筈だ。
 そうである以上、食事はそういう簡単なものにするしかないのは当然だ。
 もっとも、最近はカップラーメンとかも大分美味くなってきてるので、味という点ではそこまで不満を抱かなくてもいいだろうが。
 実際、TVでCMをしているカップラーメンとかは、撮り方もあるだろうけどかなり美味そうだし。
 コンビニ弁当は……まぁ、イメージ的に健康に悪そうだよな。
 もっとも、カップラーメンとコンビニ弁当のどっちが身体に悪いかと言われれば、カップラーメンの方がかろうじて上か?
 ああ、でも塩分に関しては、カップラーメンの麺と具だけを食べてスープは捨てればそこまででもないのか?
 どのみち、健康に悪くても美味ければ俺の場合はそういうのは全く意味がないんだが。

「取りあえず、学園祭では色々と美味い料理でも食ってくれ。一応目玉としてはアワビの地獄焼き、肝ソースを和えてって料理がお勧めだぞ」
「地獄焼きって、何だよその物騒な名前は!」

 ナイス突っ込み、とでも言えばいいのか?
 まぁ、それはともあれ……実際、その料理名は適切だと思ってる。
 生きている新鮮な状態のアワビを鉄板の上で焼くのだ。
 生きたまま焼かれていくその熱さに、普段はあまり動くことのないアワビが思い切り身体を動かしているその様子は、まさに地獄と呼んでも間違いではない。
 ……それでも美味いから、いいんだけどな。

「名は体を表す……いや、この場合はちょっと違うか? ともあれ、お勧めの料理なのは間違いない」
「そりゃそうだろ。普通、学園祭でアワビなんて食ったりしないって。そもそも、アワビを使った鉄板焼きって幾らで売るんだよ?」
「そうだな。利益も必要だし……まぁ、1500円っ
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