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転生とらぶる
ペルソナ3
2014話
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俺の場合は色々な意味で普通とは違う。
 そもそも俺は普通の人間ではなく、混沌精霊だ。
 そんな俺の拳は、メーディアの身体にめり込み……その一撃がメーディアにとっては大きな痛手だったのか、もしくは単純にその一撃で我を取り戻したのか……その姿は消えていく。
 メーディアが消えたのと同時に、叫んでいたチドリも大人しくなっている。

「……ふぅ。どうやら何とかなったか」
「アクセル、お前……」

 唖然とした表情を浮かべて俺を見ているのは、当然のように順平だ。
 まぁ、順平にしてみれば、まさか生身の人間がペルソナを殴るような真似をするとは、全く思ってもいなかったのだろう。
 実際、これは俺が混沌精霊だからこそ出来る……いや、真田辺りなら実は出来たりもするか?
 一瞬そんな風に思うが、取りあえず今はその事は置いておくとする。

「落ち着け。それで、チドリの症状……俺は覚えがあるんだが?」

 そんな俺の言葉に、順平とゆかりは真剣な表情で落ち着いた様子のチドリを見る。
 俺が何を言いたいのか、理解したからだろう。
 そう、チドリの先程の表情は、どこからどう見ても……明らかに、制御剤の副作用で苦しんでいた荒垣と同じだった。
 もっとも、あくまでもそう見えるというだけで実際に制御剤のせいなのかどうかは、俺にも分からない。
 ……まぁ、イクシールを飲ませれば荒垣と同じように回復すると思うが……イクシールの希少性を考えると、そうほいほいと使う事が出来ないのも事実。
 そうなると、やっぱり辰巳記念病院の方で治療をして貰った方がいいだろう。
 美鶴から聞いた話によると、荒垣の一件で向こうも色々と制御剤についての情報を得る事が出来て、それを研究しているらしいし。
 本当に命の危機なら、俺もイクシールを躊躇うような事はないが、こうして見る限り、チドリは落ち着いている。
 いやまぁ、俺がペルソナを殴ったから、その衝撃で……という可能性も考えられるが。
 ともあれ、今は俺が何かをするよりもこの世界の技術に任せた方がよかった。
 そんな風に思っていると、部屋の前に数人がやって来たのが分かる。
 ……マサが戻ってきたのか? いや、気配が違うな。となると、幾月やタカヤ? だが、こちらも気配が違う。
 そうなると……そんな俺の思いを証明するかのように、扉がノックされる。

「すいません、桐条グループの者です。岳羽ゆかりさんはこちらにいらっしゃいますか?」

 そんな声が扉の向こうから聞こえてくれば、それが誰なのかというのは考えるまでもなく明らかだった。
 それでも一応……もしかしたらタカヤやその仲間という可能性もあるので、扉を開けようとしたゆかりを制して、俺が代わりに扉を開ける。
 すると扉の向こうにいたのは、間違いなく桐条グループ
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