異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第7話
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するんだけど。」
「ふふっ、しかもヴァイスハイト陛下のお話ですとその方はオズボーン宰相とロックスミス大統領の暗躍を覆す程の知略の能力があるとの事ですから、敵にすれば厄介ですけど味方にすればとても心強い存在ですわね♪」
エリィの説明に仲間達と共に冷や汗をかいたアルティナとユウナはそれぞれジト目で指摘し、ミュゼは小悪魔な笑みを浮かべた。
「その意見に関しては同感ね………――――それで、話を戻すけど”並行世界の未来”のようにならない為の協力、そしてその件を理由にエレボニアに”止め”を刺さないようにしてもらえないかしら?”クロスベル帝国”は建国してからたった1年半しか経っていない上”クロスベル帝国”建国の経緯からして、クロスベルは世間からは”簒奪者”の国のようなイメージに見られているし、”西ゼムリア同盟”にも調印したのだから、エレボニア侵略はそちらにとってもエレボニアの領土を得て国力を増強させる事よりもデメリットの方が大きいと思うのだけど。」
「………まあ、そうだな。正直、今のクロスベルの状況でエレボニアに戦争を仕掛けてもデメリットの方が大きいしな。」
「そうですね………占領された領土のエレボニア帝国人の反発や世間のクロスベルに対するイメージの悪化等、建国してまだ1年半しか経っていないクロスベルにとっては国内外問わずに様々な問題の発生が考えられますから、幾らエレボニアに敵視されているとはいえ、現状こちらからエレボニアに侵略する事はしない方がいいでしょうね。ただ、ヴァイスハイト陛下にそのつもりがなくてもギュランドロス陛下のお考えはわかりませんが……」
ミシェルの指摘にヴァイスと共に静かな表情で頷いたユーディットはルイーネに視線を向け
「う〜ん……多分だけど、ギュランドロス様もエレボニアを滅ぼす事までは考えていないと思うわよ?色々とこちらの予想外の考えを思い付くギュランドロス様と言えど、建国したばかりの今のクロスベルは内政に集中すべき時期や”専守防衛”の時期である事は理解されているでしょうし。」
「内政に集中すべき時期である事を御理解していらっしゃっているのでしたら、第U分校―――他国―――それも国家間の関係が緊張状態になりかけているエレボニア帝国の士官学院の教官を務めるという非常識な事を実行しないで欲しかったのですが………フウ………」
視線を向けられたルイーネは苦笑しながら答え、ルイーネの答えを聞いたエリィは静かな表情で答えた後疲れた表情で溜息を吐き、エリィの様子を見守っていたユウナ達は冷や汗をかいた。
「敵国の国王の癖に幾ら停戦中だったとはいえ、センタクス軍に堂々と入隊してきたあのバカ王が、”激動の時代”であるこの状況で大人しくしているようなタマな訳がないだろうが。」
「うふふ、随分と懐かし
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