異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第7話
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…何故、わたし達の顔を見た瞬間、そのような非常識な推測をしたのでしょうか?」
金髪の男性は興味ありげな様子でユウナ達の顔を見回した後ユウナ達の正体を察しているも当然の推測を口にし、金髪の男性の推測を聞いたユウナが呆け、クルトが驚きのあまり絶句している中、エリィは信じられない表情で声を上げてユウナ達を見つめ、アルティナは真剣な表情で金髪の男性に訊ねた。
「簡単な話だ。既に遊撃士協会からも”こちらの世界の事情”等もそちらもある程度聞いているとは思うが、トールズ第U分校には俺達ですら未だに何を考えているかわからないもう一人のクロスベル皇帝とそのもう一人のクロスベル皇帝のお目付け役としてランディを派遣していて、今日が第U分校初めての”特別演習”の最終日で今の時間帯はデアフリンガー号で”リーヴス”に帰還している最中である事は把握している。―――にも、関わらず第U分校の生徒達であるお前達が今俺達の目の前にいる事を考えると、お前達の正体はちょっと考えれば大体わかる。」
「僕達の顔を見ただけでそこまで察する事ができるなんて…………」
(た、ただのとんでもない女好きの皇帝だと思っていたけど、クロスベル警察の”局長”を務めていただけあって、一応推理や観察の能力は優れているわね……)
「(幾ら世界は違えど、さすがにその発言は一国の皇帝相手に失礼なのでは?)………しかし、何故わたし達が”並行世界”から来たのだと?そちらの推測ですと単なる時間移動―――”この世界の未来”から来た可能性も考えられるのでは?」
金髪の男性の答えにクルトが驚いている中信じられない表情で男性を見つめているユウナの小声の言葉に指摘したアルティナは不思議そうな表情で男性に問いかけた。
「ああ、そんな事か。それはアルティナ……―――お前達が”並行世界の未来”から来たと確信した一番の理由はお前がいたからだ。」
「わたしが……?ミシェルさん達から”こちらの世界のわたしの事情”はわたしの事情と随分異なる話は聞いていましたが……第U分校に入学している点で言えば、こちらの世界のわたしとも一致しているはずですが……」
「そんな小難しい理由じゃない。理由は至って簡単………こちらの世界のアルティナは今目の前にいるアルティナよりも身長もそうだが胸も明らかに成長しているからだ。幾ら人造人間といえど、成長が退化するなんてありえないだろう?ハッハッハッ!」
アルティナの問いかけの理由を答えた後軽く笑った金髪の男性の答えにその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて脱力した。
(……前言撤回。やっぱりただのとんでもない女好きのエロ皇帝じゃない……)
(……ですね。しかも堂々と不埒な発言をして来たことを考えると、リィン教官よりも遥かに不埒な方みたいです
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