56部分:第九話 座りづとめその四
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て。こんな大騒ぎだし」
そうじゃなければ何だと思います。てっきり誰かが結婚したのか離婚したのかって思いました。けれどそれがドーナツだったということでした。
「そうかあ、ドーナツなのね」
「それにしてもさ」
ここで私達は言います。
「何か私達って結構ドーナツ食べてるよね」
「結構以上よ」
私なんてしょっちゅうです。何かまたドーナツ食べてるなって自分で思う時もあります。
「何でかあれなのよね」
「そうそう、他にはソフトクリームね」
商店街の。他にはたこ焼き今川焼きにいか焼きと。買い食いには困りません。
「あとは何と言っても」
「彩華ラーメン」
「あれ美味しいの?」
今度は自宅生の娘が尋ねてきました。目を少しパチクリとさせています。
「何か大蒜の匂いや味や凄いって言われているけれど」
「それがいいのよ」
「一回食べてみればいいわ」
私達はそう彼女に勧めました。
「男の子なんかも多いし」
「食べたら病みつきになるかもよ」
「ふうん、そんなになのね」
あまりあのラーメンを知らない感じです。それが私達にもわかります。
「じゃあ一度行ってみるわ」
「デートだと後があれだけれどね」
「大蒜の匂いがね」
「えっ、デートで!?」
それを聞いて声をあげたのは私です。思わず目をぎょっとさせました。
「デートで行くの?あそこに」
「ってちっちはいないからでしょ」
「普通に行くわよねえ」
「ねえ」
どうもそうらしいです。私の知らなかった衝撃の事実でした。デートであのラーメンを食べに行くなんて。
「そうだったんだ」
「ちっちは早く彼氏見つけなさい」
「きっといい人いるわよ」
「そうかしら」
そう言われても何かそうは思えません。私的には。
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