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おぢばにおかえり
55部分:第九話 座りづとめその三
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かしゃがみこんで話をします。しゃがみこむと何か格好が悪い感じなので私は立ったままですけれど。
「何か昨日あったのかしら」
「何が?」
 話をしていると不意に中の一人が言い出しました。
「いや、自宅生の子が色々と騒がしいのよ」
「自宅生の子が?」
「何かあったみたいよ」
 そう私達に言います。
「誰かが結婚したとか離婚したとかじゃないかしら」
「誰なのよ」
「さあ。そこまでは」
 わかるわけないです。とにかくそうした世間のことは全然わからないのが寮生ですから。おかげでもう浦島太郎みたいな気分になりかけています。

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