暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2013話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あ。チドリはストレガの仲間だった。……俺も最初は信じられなかったよ。まさか、前にポートアイランド駅の側で会ったチドリが……」
「待て」

 そこまで聞いていた話に割り込む。
 何故俺がそのような真似をしたのかが分からない順平は、不思議そうな視線を俺に向けている。

「お前がこのチドリとかいう女と出会ったのは、いなくなってからじゃなくて、それよりも前の話だったのか?」
「ん? あ、ああ。そうなる」
「……もしかして、少し前に噂になってた、お前が入れあげている女ってのは、このチドリだった訳か?」
「噂!? ちょっ、何だよ噂って! そんなの俺は聞いた事もねえぞ!?」

 どうやら、順平は自分がそんな風に噂されているとは、全く知らなかったらしい。
 まぁ、噂を本人の耳に入れるかと言えば……それはまた微妙なとこだろうし、それも当然か。
 それに噂は噂でも、別に月光館学園全てに広まっているとか、そういう訳じゃない。
 寧ろ、俺の知り合いくらいにしか広がっていない噂だ。
 もし順平が月光館学園でも有名人……それこそ、美鶴や真田、有里、ゆかりといった面々と同じくらい名前や顔が知られていれば、話は別だったかもしれない。
 だが、生憎と……いや、生憎って表現が相応しいのかどうかは分からないが、とにかく順平はムードーメーカー的な存在だったり、有里やゆかりと親しかったり、美鶴や真田と同じ寮に住んでいたり……うん? そこまで考えると、何気に結構有名人になる要素があってもおかしくないぞ?
 ともあれ、そんな感じな訳で、順平がどこの女に入れ込んでいても、それが噂として広がるような事は殆どなかった。

「噂を知らないのは本人だけってな。少し前から、それなりに噂は流れていたぞ? ともあれ、その噂の相手がこの女で間違いないんだな?」
「……ああ」

 隠し通せるとは思わなかったのか、順平は素直に頷く。
 だが、そうなると……

「順平、お前はこのチドリという女に、ペルソナ使い、影時間、シャドウ……これらの事を喋ったのか?」

 以前の、それこそ俺に突っかかっていた頃の順平であったら、英雄願望というか、ヒーロー願望というか、そんなのがあっただけに、そんな真似をしてもおかしくはなかった。
 だが、何だかんだと今の順平はそれなりに落ち着いている。
 そうである以上、そう簡単に自分の素性を口にしたりはしないと思う。思うが……順平が女に弱いというのも、また間違いのない事実なのだ。

「い、言ってねえよ! 言う訳でねえだろ!?」
「なら、順平がこの女に会ったのは、偶然だったと? 偶然ペルソナ能力を持っている順平が、偶然ストレガと関係している女と出会ったのか? ……ちょっと無理があるようにも思えるけどな」

 そう言いつつ、この世界の原作で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ