ペルソナ3
2013話
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とうございます、アルマーさん」
「気にするな。その代わり、今回の件は誰にも話すなよ」
「はいっ! じゃあ、俺達はその……食事にでも行ってきますので。この部屋は自由に使って下さい。ああ、鍵はかけなくてもいいんで」
そう言い、マサは仲間達に焼肉を食いに行くぞぉっ! と叫んで去っていく。
5万……まぁ、普通の焼肉店ならあの人数が腹一杯に食べたりする事も出来るだろ。
勿論普通じゃなくて高級焼肉店とかに行けば話は別だが。
……寿司屋なんか、1人前3万円近いコースとか普通にあるからな。
いや、どのみちマサ達の年齢を考えれば、寿司より肉だろうけど。
ともあれ、自分達に聞かれたくない話が出来るようにと部屋から出ていったマサは、相応に目端が利くのだろう。
「まぁ、事情を聞くにしても詳しい事情はどのみち後で全員の前で話す事になるだろうから、今は聞かないが……一応これだけは聞いておくか。お前は今まで幾月やタカヤの所にいたのか?」
「……ああ」
どうやら俺の予想は正解だったらしいな。
まぁ、予想といっても幾月が姿を消した日に順平も姿を消したのだ。
であれば、当然のようにそこに関係性があると疑うのは、当然の事だろう。
本人もそれを理解はしていたのか、すぐに頷いたし。
「理事長は……あのタカヤって奴と一緒に行動してたよ」
「だろうな。そもそも、桐条グループで確保していたタカヤを逃がしたのは幾月だし」
「……やっぱりそうなのか?」
少しだけ信じられないといった様子で聞いてくる順平だったが、寧ろそんな順平に対して、俺は疑問を抱く。
「お前がいた場所に幾月がいて、タカヤがいたんだろ? なら、その辺りの事情は知らなかったのか?」
「……俺は閉じ込められていたんだよ。召喚器も取り上げられていて、ペルソナの召喚も出来なかったし」
その言葉に、納得する。
勿論ペルソナは召喚器がなくても召喚出来る。
それは、最初にゆかりがペルソナを召喚した時もそうだったし、コロマルがペルソナを召喚した時もそうだった。
だが、それはあくまでも危機に……命の危機に陥っていたからこそ可能な事であり、閉じ込められているだけではそこまで命の危機を覚えないだろう。
ましてや、召喚器なしで召喚されたペルソナは、すぐに消えてしまっていた。
そう考えれば、順平がペルソナを召喚するような行為が出来なかったというのも理解出来る。
ましてや、以前ちょっと聞いた話によれば、順平は最初から召喚器を使ってペルソナを召喚しており、召喚器を使わないでペルソナを召喚したことはなかったのだから。
なるほど、幾月達に捕らえられて逃げ出せなかったのは、それが原因か。
「でも、今はここにいるわよね? それは、この子のおかげ?」
「あ
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