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転生とらぶる
ペルソナ3
2013話
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 ゆかりに感動した視線を向ける順平。
 だが、そんな視線を向けられたゆかりの方は、順平の視線に対して特に気にした様子もなく口を開く。

「全く、いきなり消えて迷惑掛けないでよね。言っておくけど、私よりも桐条先輩の方が怒ってるんだから、覚悟しておきなさいよ」

 そう言われた途端、順平の表情は絶望的なものになるのが分かった。
 いやまぁ、基本的に美鶴は真面目だからな。当然その説教も厳しいものになる。
 ましてや、順平は誰にも何も言わないで行方を眩ませたのだから、その辺は当然だろう。
 もし襲われたりしたのであれば、それこそ部屋が綺麗なままの筈はない。
 いや、綺麗と言っても、それはあくまでも部屋の中で暴れた痕跡がなかったという意味での綺麗であって、順平の部屋は俺も見せて貰ったが、かなり散らかっていたのだが。
 つまり、順平が自分から寮を抜け出したのは明らかだった。

「えっと、それでアルマーさん。俺達は……」

 取りあえずこっちのやり取りが一段落したと判断したのか、マサがそう聞いてくる。
 以前会った時に比べると、大分偉そうな感じがなくなったな。
 まぁ、俺は勿論、ゆかりや順平にすら恐らくマサは勝てないんだろうから、その辺は当然……いや、マサに相手の力量を読むなんて真似が出来る筈もない以上、純粋に俺だけを怖がってるのか?

「ああ、悪いな。助かった。取りあえずこれは礼だ。皆で美味い物でも食ってくれ」

 そう言い、5万程渡す。
 普通の学生にしてはかなりの金額だが、カツアゲとかをしているような連中にしてみれば、それ程の金額でもないだろう。
 だが、取りあえず1食分として考えれば、豪華な食事は食べられるだろう。

「ちょっ、おいアクセル。いいのかよ?」

 俺があっさりと5万円も渡す姿を見て順平が驚いたように言うが……

「ああ、問題ない。この件は必要経費として、後で美鶴に請求するからな。……美鶴が順平に請求するかどうかは、俺にも分からないが」

 そう言うと、順平の顔が引き攣る。
 もっとも、実際には美鶴が順平にその金額を要求するような事はないと思うが。
 何だかんだと、美鶴は仲間思いな一面があるし。
 それに、これまで順平が影時間解決の為にしてきた貢献は、それこそこの5万円を含めても、順平が数十万……場合によっては百万単位の報酬を貰ってもおかしくはない。
 そもそも、順平を含めて美鶴のパーティにいる連中は、いわば桐条グループに雇われている傭兵のような立場だ。
 本人達がそれを理解しているのかは分からないが、俺から見ればそんな認識に近い。
 それでいながら報酬を貰おうとしないのは……その辺りは、順平達にとって思うところがあるのだろうし、俺からは何も言うつもりはない。

「ありが
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