EATING 24
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のごとき力を持つ主様に釣り合わないとお考えです」
「そう、姉さんがね…」
「従者として、主様の想いが成就して欲しいとは思っていますが、私が口を出せる事ではありませんので」
「そうね…ところで貴女は翼君の事をどう思っているの?」
「主様は、私の全てです。目の前で家族が殺されて立ち竦んでいた私を助けてくださいました。
主様はその時私を認識してすらいなかったでしょう。
ですが、私はあの時、空高く舞う主様の姿を忘れる事はありません」
「貴女も、彼に助けられたのね…」
「はい。雪乃様は主様をどうお考えで?」
「私は…私は彼に恋心を抱く事は無いわ。
私にとって彼は、それこそ神のような、手の届かない存在よ」
「左様ですか…」
その後は翼と陽乃とは関係の無い事を話していた。
そうして、十本が終わり、今度は夜架と翼が入れ代わる。
「足用トリガーなんて使っているのは貴方くらいよ翼君」
「面白いんだしいいじゃん。それにイージスは強いよ」
AT-3カスタムver5イージス。
現在の翼は全身のレイガストのスラスターでの曲芸じみたラッシュだ。
「それって貴方が好きなアニメの真似なのでしょう?」
「本当はもう少し欲しいんだけどね。
AGE-FXとか赤椿とか格好いいしね。
欲を言えばスパイダー無しでビットみたいにできればいいんだが…」
「ごめんなさい。何を言っているか理解できないわ」
「聞き流して良いぞ」
「そうさせてもらうわ」
モニターの中で、夜架と陽乃が斬り結ぶ。
しかし剣の才能で劣る陽乃は、即座に離脱し、バイパーを放つ。
しかし夜架がその全てを斬り落とした。
「あの二人の事、どう思っているのかしら?」
「夜架もハルも今のスタイルで問題ない。
今度から隊にランクが付くらしいが、まぁ、俺達なら中位から落ちる事も無いだろう」
「そういう事ではなくて。
貴方1日の大半をあの二人と一緒に過ごしているのでしょう?
恋愛的に何かないのかしら?貴方だってもうすぐ中学生、そういった事に興味はあるでしょう?」
すると翼が雪乃を見てクスリと笑った。
「雪乃もそういう話をするんだな…」
「貴方は私を何だと思っているのかしら」
翼はモニターの中の陽乃を指差し…
「アレの妹」
「ええ、そうね…確かにアレの妹よ」
雪乃がため息を吐きながら続けた。
「話を戻すわ。姉さんと夜架ちゃんをどう思っているの?
夜架ちゃんなんて貴方に全てを捧げる程の気概よ」
隣の翼は何かを言おうとして、口をつぐんだ。
「言っていいわよ。彼女には言わないから」
「…………俺でいいのかな」
「は?」
「
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