第24話 ケ號作戦
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ァの発言でその様な発言は見られなくなった。
「ローゼンリッターは帝国からの亡命者の一つの献身の姿です。彼等を見殺しにしたら帝国で宣伝に使われるでしょう。同盟は帝国臣民を利用するだけ利用して見殺しにしたと。そうならない為にも、彼等を何としても救助しなければ成りません。それに味方を見捨てるなど我慢できませんから」
「ロボス大尉しかし救援と簡単に言うが今の状態では至難の業だぞ」
「現在の基地にいれば攻撃を喰い壊滅でしょう。そこで基地から見て南極よりの自然氷窟に必要な物資を今から早急に移動させ、攻撃から人員を守ります」
「守っただけでは、ジリ貧に成るだけでは?」
「通信解読の結果、遠征軍はオーディンへ帰還の徒に付いたもようです。今なら要塞艦隊とパトロール艦隊だけを相手にすればいいですから出来ます」
「どの様に行うのかね」
「まず救援部隊はダゴン方面第一辺境警備艦隊から高速の巡航艦ばかり百隻を用意します。その他パランティア方面第三辺境警備艦隊を使い電子欺瞞で大軍の囮を作り敵の耳目をアルレスハイム星系に向かせます。その間に深夜、高速の巡航艦による撤退を行います」
「旨く行くかね」
「やらないよりはマシですが。出来る限りの欺瞞を行います」
「うむ、やはり見殺しには出来ないな。ロボス大尉直ぐさまかかってくれ」
「はっ」
「所で、作戦名は決まっているのか?」
「ケ號作戦と仮称しています」
「ケ號作戦?」
「はい、地球の第二次世界大戦中の西暦1943年1月から2月にかけて行われた、日本軍のガダルカナル島からの撤退作戦の名称です」
「古いな」
「古いですが、この作戦では犠牲が触雷して自沈した駆逐艦一隻だけでしたので、縁起を担ぎました」
「なるほどな、宜しい正式名称としよう」
「はっ」
こうして、カプチェランカの同盟軍2万人の救出計画が始まった。
宇宙暦789年2月14日
■ダゴン星域 ダゴン星域泊地 ラルフ・カールセン准将
統合作戦本部からカプチェランカ将兵の救出を命じられたが、最初は士官学校でのエリートさん達が無茶な命令を出して来たと思っていたが、作戦書を読んでいくうちに此なら行けると感じた。しかも将兵の事を確り考えてくれているプランだった。早速準備を始めねばならない、助けを待っている同胞の為に。
■パランティア星域 パランティア泊地 ラムゼイ・ワーツ准将
統合作戦本部からのカプチェランカ将兵の救出作戦の助攻を命じられた。無茶なプランだと思ったが、作戦書を読めば読むほど内容に納得が出来た。私の艦隊がカプチェランカ将兵の明日を担うのであるから、誠心誠意努力したいと思う。早速準備を始めねばならないな。
宇宙暦789年2月19日
■惑星カプチェランカ
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