猫娘とUSJ編
NO.017 事後処理と微睡みの夢
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くれて』
『うん。それじゃもう当分は会えないかな……』
『またいつか会えるよね?』
『当然だよ。だって私とイズクは―――………』
最後の言葉が聞き取れずに出久は眠りから目を覚ます。
目を開けてみればそこは暗いが保健室の中だという事に気づき、さらにはオールマイトが半分眠っているのかトゥルーフォームの状態で船を漕いでいるという知らない人が見たら恐怖映像間違いなしな光景があった。
そんなオールマイトの姿に出久は安心しながらも上半身だけを起こして、
「オールマイト……」
「…………む? 緑谷ガール? 起きていたのか。心配したんだぞ」
「すみません……」
「いや、謝らなくてもいい。それより今日の活躍はみんなから聞いたよ。よくぞ負けないでいてくれた。そして、間に合わずにすまなかったな」
「いえ。なんとか敵連合を撤退にまで追い込めたんですからよかったです」
「しかし敵連合か……そんな連中がいるとはな。バックには何が潜んでいるのやら……」
「そうですね。あ、それよりオールマイト。聞いてください。例の謎の声の人からほとんどの力の使い方を教わりました」
「なんと! もしかして夢の中でかい?」
「はい。今まで僕がピンチか願わない限りは表に出てこれないという事でしたけど、僕に力を受け渡したのか今後はもうほとんど出てこれないそうです」
「そうか……君に力を与えてくれた者は悪しき者ではなかったのだな?」
「はい」
出久はそれだけは自信を持って言えた。
まだ謎は多いけどとにかく悪い人ではないという事だけでも分かっただけ良かったと思う。
「わかった。それでは後でその力も教えてくれな。個性の上書きもしないといけないからな」
「はい」
「しかし……」
そう言ってオールマイトは出久の頭を撫でながら、
「もう一度言うが君達が全員無事でよかったよ。相澤君はまだ治療中らしいが復活は早いという事らしいしな」
「そうですか。よかったです」
それで笑いあう出久とオールマイト。
「緑谷ガール。これからも強くなっていこうな」
「はい!」
こうして出久たちはまた新たに歩き出した。
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