猫娘とUSJ編
NO.017 事後処理と微睡みの夢
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ていた気分だった。
他の生徒達もそれで各自色々と話し合いをしていた。
保健室では出久が深い眠りについている。
そんな出久にオールマイトが椅子に座りながら寄り添っていた。
「緑谷ガール……君には毎度驚かされるよ。まさかあんな力を持っていたとは……」
あんな、とはまだ出久がもとの姿に戻る前までの姿である大猫の姿の事。
あれにはさすがのオールマイトも度肝を抜かされたに等しい姿であったからだ。
これもまたあの謎の声で発覚した力なのだろう。
そう考えている時だった。
「おんや。よく見ればあの時の少年じゃないかい?」
「リカバリーガール? 緑谷ガールの事をご存知で……?」
「まぁね。5、6年前にヴィランに襲われて命に関わる大けがを負ったこの子を治療したのは私だからね」
「命に関わる!?」
「そうさね……奇跡的に回復したけどあれは私もさすがに匙を投げかけた事案だったからね」
「そのような事が緑谷ガールの過去にあったのですか……」
「ああ……」
リカバリーガールはそれで今の変わってしまった出久の姿を見て、
「(お前さんはいま、そこにいるのかい……?)」
そう謎の事を考えていた。
お前さんとは一体だれの事なのか……?
出久は夢を見ていた……。
そこは上下左右が分からない浮遊空間で出久はそこをただ浮いているといった感じのふんわりとした夢だった。
『ここは………』
『ここはイズクの夢の中だよ』
『僕の、夢の中……?』
『そう』
そんな空間にどこからかあの謎の声が聞こえてくる。
『それにしても、イズクはまた無茶をしたね』
『ご、ごめん……あの時はあれを使わないと勝てないって思ったから……。それより君は一体誰なんだい?』
『分からないかな……? まぁそうだよね。いずれは分かるよ』
謎の声はそう言って続けてこう言った。
『この際だからちょうどいいからこの場でイズクに教えられる個性をほとんど教えてあげるね。まぁ、もうあっても一個か二個しかないんだけどね』
『それって……? 僕に悪影響とかはないのかな……?』
『ないよ。だってもうこの個性達は全部イズクのものなんだから宿主を傷つけるわけないよ』
『そ、そうなんだ……それじゃ教えてもらってもいいかな?』
『うん!』
それから出久は謎の声の主から残り二個の個性の使い方を教わった。
しばらくしてこの空間にいる出久がふと眠気に襲われる。
『あっ…………もう時間切れだね。もうすぐイズクが起きる時間だよ』
『そっか……』
『イズク。安心して……私は絶対にイズクの味方だから。それだけを伝えたかったの』
『うん。信じるよ。ありがとう……僕にこんな素敵な個性達を
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