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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
謎の答えは歩いてこない
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が彼の知る「記憶は現実」「記憶は過去」という言葉のもとである。


今、彼女が陥っている状況はこれに近い。
しかし、イマジンの気配に敏感なモモタロスは反応していないし、彼女が契約して過去にイマジンが行ったのであればすでに「現在の彼女」はイマジンに存在を乗っ取られ消えているだろう。


「違うんじゃないの?」

「うーん、でも」

「まあええやないか。やるのはタダや!!」

キンタロスにそう言われ、物は試しとデンライナーパスをレイカにかざす良太郎。
こうすることで、その人物の過去に飛んだイマジンの姿と、その行き先の時間を知ることが出来、デンライナーで追うことが出来るようになるのだ。

なによ、といぶかしむ彼女だが良太郎の視線は彼女ではなくカードに向いていた。


当然だ。
こんな反応初めてだ。


「何も映らんのう」

「でも、時間だけ出てきた―――――」


20XX年12月26日


「僕の誕生日?」

「でも年ちゃうやんけ」

「うーん、なんで?」


レイカにお礼を言って、カードを手に病室を出る良太郎。


うんうんと頭を捻って考えるが、この年の彼はまだ仮面ライダーになってもいない。
と、悩む彼の背中をモモタロスがドン、と押した。


「なぁに、悩んでもしょうがねぇ。とりあえず行ってみりゃぁわかんだろ!!」


その一言に、そうだね、と答える良太郎。
時計を見る。ちょうどいい時間だ。


デンライナーに乗るために、彼は扉を開け、時の空間へと踏み出した。



時間の波は捕まえた。
ならば、今すぐに行くだけだ。

迷いそうなときは、想いの強さが導くものだから。


「まあノリがいいほうが勝つってことだけどな」

「センパイ。それぶっちゃけすぎ」



to be continued



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