第七章 C.D.の計略
謎の答えは歩いてこない
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動くしかない。
幸せは歩いてこない。
だから歩いていくんだよ。
話を聞く、というのはデミライダーについてだ。
だが、実際に見た彼らの話を聞いたところで報告書以上のことはないだろう。
というわけで、現状で会いにいける相手は少ない。
デミライダーのほとんどは撃破と同時にその身を崩壊させている。
トーチ、絶鬼、マンティス、オルタ、闘牙の五人は撃破と同時にその死亡若しくは消滅が確認されている、
マキシ、ディラインは今もなお健在。
スパイズはおそらく死亡したと思われるも、その確認はされていない。
と、なれば生き残っているうち、今会えるのは二人。
まず一人目に会うため、良太郎は「EARTH」の留置施設へと足を運んだ。
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「んだぁ?このトッポいヒョロヒョロのオニイチャンはよぉ?」
「ひぇ」
「EARTH」留置施設の檻の中。
彼はオルフェノクであるため通常の施設には入れられず、懲役なりなんなりの処分が決定されるまでここに留置されている。
彼の名は、呉木田浩司。
つい2か月前、仮面ライダースクエアとして暴れまわった男だ。
東京タワーを武器化し半壊させ、都民を始めとする人間を強制的にオルフェノクへと覚醒させようとした犯人である。
そんな彼だが、さらに言うとガラが悪い。
端的にいえば、この呉木田浩司はいわゆる不良のレッテルを張られている。
ケンカの相手を必要以上にブチのめし、いまだに病院から出てこれない奴もいる。
威張るだけで能無しなんで気合を入れたてやった先輩はもう二度と面を見せず、買い物にしても料金がいくらだろうと決して自分は金を払わない。
自分自身のために、弱者を利用し踏みつける。
ましてや女だろうと容赦はしない。事実、ベルトを届けたスマートレディは初変身の「試し打ち」で殺しているほどだ(まだ未発覚だが)
「うん良太郎。こいつクズだよ」
「わーい、クズー」
「ウっせぇぞチャラガメに茄子ガキ!!」
「なあ良太郎。こいつ、ほんとに話する価値あるんか?」
「うーん、でも何か知ってるかもだし・・・ねえ君」
「あぁ?おめぇなんぞに君なんて言われる筋合いねぇぞおい」
「うぁ・・・わかった、わかったよ・・・君にベルトくれた人って、どんな人?」
オドオドとしながらも、聞くところはしっかりと聞く良太郎。
よく見ると、さっきからのどう喝にも足は一歩も下がっていない。
しかし呉木田にしてみれば急に現れたナヨっちい野郎である。
と、来れば当然
「
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