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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
謎の答えは歩いてこない
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偶々ライダーだったってだけで、別々の事件ってことかい?」

「おいおい、そんなのがまぐれで十人も集まるかよ」

「まあ普通じゃ考えられんのぉ。一緒に攻めてきた奴もおるんやろ?」

「一緒に、って言っても偶然現場が被った程度だろ。それもマンティスとスクエアしかないし」

「うーん・・・でも、なんかある気がするんだよなぁ」

「「EARTH」調べじゃライダーであること以外関連性はないんだけどな」

「むぅ」


と、唸って止まってしまう良太郎。


事実、「EARTH」のデータベースや調査能力は一国の諜報機関や捜査組織を凌駕している。

なんせ、世界結合時からすでにそれらを確立させて完成された組織だ。
それに加えて翼人、管理者、果ては元世界の捕食者といった人間がいるのだ。

各世界からの加盟者も相まって、およそ世界の謎で「EARTH」がわからない、ということはないはずだ。

その「EARTH」がわからない、と言っている以上、相手の出方を待つほかにもはや解明の兆しはない。
それがたいていの人間の考えだ。


とはいえ、ここは「EARTH」。
そこに名を連ねる者たちは「大抵の人間」に含まれるかと言えばそうではなく、特に「仮面ライダー」と呼ばれる人間、さらにはその最主要ともなれば



「よし」

「ん?納得?」

「うん、やっぱり自分でも調べてみるよ。いこ、みんな」

「あら」



野上良太郎は常識人で、その感性は一般人。

なのだが、如何せん彼は頑固だ。
こと精神力や人間性で比べた場合、彼ほどの人間がいるかどうか。

伊達や酔狂で、一人でも個性濃すぎるイマジンと4人も契約していない、ということだ。


そうして、野上良太郎は独自に調査を進めると告げ外に出た。


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なるほど、動き出したか野上良太郎。


こっち敵にはまだ後にしたいが・・・・


――――ついに俺の出番が来るかな?



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調べてみる、と言って部屋を出た良太郎だが、如何せん彼は普通の人間だ。



ほんのわずかな痕跡から真実を見抜く明晰な頭脳もなければ、謎を見抜く特殊能力があるわけでもない。

かといって、手がかりが転がり込んでくる幸運など――――こういっては何だが、彼に限ってはあり得ない。


「で?どーすんだよ、良太郎」

「うん。取り合えず、話を聞こうかなって」


待ってダメなら
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